JRAシルクロードS(G3)「4歳No.1」ディアンドル「ロードカナロア2世」に向け登竜門に挑む!
2月2日(日)京都競馬場でシルクロードS(G3)が行われる。過去にロードカナロア、ストレイトガール、ファインニードルがここからG1馬へと駆け上がった出世レースである。ディアンドル(牝4歳、栗東・奥村豊厩舎)がここから巻き返しを図る。
ディアンドルはデビューから一貫して芝1200mのみを走っている生粋のスプリンターだ。
新馬戦こそファンタジストにクビ差届かず2着だったものの、その後連勝街道を突き進む。未勝利、オープン、重賞と5連勝し、同世代の短距離No.1を印象付けた。さらに5連勝目の3歳馬限定の葵S(重賞)は京都芝1200mでシルクロードSと同じコースだ。
次戦に挑んだ北九州記念(G3)は前半3ハロン32.7秒のハイペースな流れの中、先行したにもかかわらず2着に食い込み、ポテンシャルの高さを示すレースとなった。またこのレースでは同じく先行したモズスーパーフレア(4着)に先着している。
その後、スプリンターズS(G1)では一線級の古馬の壁に跳ね返され13着と大敗したが、シルクロードSでの復活に期待したい。
スプリンターズSの大敗からの巻き返し例は過去にもある。ファインニードルはスプリンターズS・12着からシルクロードSを勝利、そのまま短距離G1春秋制覇を成し遂げた。シルクロードSを2連覇しているダンスディレクターもスプリンターズS・15着後、間に2戦(どちらも4着)を挟んでシルクロードSを勝利している。
この2頭に共通するのが過去に京都芝1200mで勝利していることだ。同じ1200mでも、京都は前半に登り坂があるのに対し、中山は後半に登り坂がある。得意な京都コースに戻ることが勝利のきっかけとなっている。
今回池添謙一騎手へ乗り替わりとなるが、全く気にすることはなさそうだ。昨年のマイルCS(G1)は乗り替わりでインディチャンプに騎乗し、同馬の春秋マイル制覇に一役買った。ディアンドルも同じシルクレーシングの勝負服、マイルCSの再現となるか。
またディアンドルも過去8走中6人のジョッキーが騎乗している。それでも7連対という人を選ばない優等生である。
「ここを勝てば」、過去の名馬に近づける。頂を目指すためには、まず『登竜門』シルクロードS制覇から。重賞勝ちの舞台・京都で短距離界制圧へディアンドルが第一歩を踏み出す。
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