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競馬で珍事「同着の時は、オッズがだいたい半分になる」は勘違いか……スズカフロンティアの単勝「11.5倍」的中のはずが、数分後わずか「2.2倍」の払戻しになった理由

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 この判定にサトノアーサーの単勝を買っていた大勢のファンは胸をなで下ろしたであろう一方、下唇を噛んだのがスズカフロンティアの単勝を買っていたファンだ。結果は仕方ないにしても同着になってしまった以上、せっかくの単勝オッズが下がってしまうことは否めない。

 しかし、ここでスズカフロンティアの単勝を買っていた人の多くが「まあ、下がっても5、6倍程度だろう」と考えていたのではないだろうか。

 何故なら、競馬には同着が起きた場合「オッズは半分程度になる」というセオリーのようなものがあるからだ。

 実際に、今回と同じく「1着同着」となったレースでは2010年のオークス(G1)がJRA史上初のG1で1着同着レースとして有名だが、その時の勝ち馬がアパパネとサンテミリオンだ。

 ちなみに単勝オッズは前者が3.8倍、後者が8.5倍だったが、1着同着によって単勝的中が2通りとなり、最終的には前者が2.1倍、後者が3.8倍で払い戻されている。セオリー通り「半分程度」といえるのではないだろうか。

 この前例から推測すると、単勝11.5倍だったスズカフロンティアの最終的な配当は、やはり5、6倍といったところが妥当だろう。

 ところが蓋を開けてみれば、最終的なスズカフロンティアの単勝オッズは、わずか「2.2倍」。気持ちとしては、仮に1万円賭けていれば11万5000円から5、6万まで落ちたのが、最終的に2万2000円に急降下である。

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