真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2016.09.18 20:56

「英断?」それとも「見切り発車?」問題山積の中、JRAが『ケンタッキーダービー出走馬選定ポイントシリーズ』を急設した「表側の理由」と「裏側の理由」【後編】
文=浅井宗次郎

前編はコチラ
何故、JRAはまだ完全とは言えない段階で米国のケンタッキーダービー出走馬選定ポイントシリーズ『JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY』を創設したのか。その影響で、様々な問題が考慮されている。
同シリーズを利用してケンタッキーダービーへの出走を考える陣営にとっては、11月のカトレア賞(500万下)まで条件戦を使えないという、あまりにも大きな欠点がある現状。
このあまりに稚拙で意味不明のシステムのせいで打撃を受けるのは、何もケンタッキーダービーを目指す陣営だけではない。最も”痛い”のは、もしかしたら12月に川崎競馬場で行なわれる全日本2歳優駿(G1)かもしれない。
今年のカトレア賞が11月26日に開催され、全日本2歳優駿は12月14日に開催される。つまりは両方に出走するためには中1週で使う必要があり、カトレア賞に出走した陣営が出走を見送る傾向になるのは避けられない。2歳唯一のダートG1とはいえ、将来性のある2歳馬に無理はさせられないからだ。
ちなみにカトレア賞の1週前には京都でもちの木賞(500万下)が開催されており、こちらの方が距離も1800mと本番に近く、過去にもクリソライトやグレープブランデーが出走するなどレースレベルも高い。何故、このレースが選ばれなかったのかも疑問だ。
また、肝心のヒヤシンスSに関しては、ケンタッキーダービーへのステップがこのレースになるのは理解できる。いや、現行の番組体系を鑑みれば「このレースしかない」と述べた方が正しいか。
PICK UP
Ranking
17:30更新引退・種牡馬入りが一転して現役復帰!? 数奇な運命をたどることになった競走馬たち
武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 「元イエスタカス」ダッシングブレイズ重賞制覇に高須院長も「イエス」!? 名前に翻弄された素質馬の飛躍が話題
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- JRAヴィクトリアマイル(G1)至高の”1000円”勝負!現場ネタが導く「アノ伏兵」が波乱を!?
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
関連記事
「英断?」それとも「見切り発車?」問題山積の中、JRAが『ケンタッキーダービー出走馬選定ポイントシリーズ』を急設した「表側の理由」と「裏側の理由」【前編】
ブエナビスタ初仔・コロナシオンがようやくゲート試験合格! 最大の不安は「父」?
スマートオーディン放牧の「痛さ」 是が非でも乗りたかった「波」とは?
どうした武豊!?「通算4000勝」の大記録を前に24連敗中……競馬界のレジェンドが大きな節目を前にしてモチベーションが上がりきらない「理由」とは
【セントライト記念(G2)展望】『BIG5』の一角ディーマジェスティが2冠制覇に向けて始動!絶好調・戸崎圭太騎手は上がり馬ゼーヴィントで皐月賞馬の進撃を止められるか