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JRA「やっちまったと愕然」支えてくれた関係者に感無量! 距離誤認のあの若手騎手が真相を語る

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「だからゲートが開いたらまずはハナを奪いに行きました。思った以上にスムーズに逃げる事が出来て、ホッとしてしまいました」

 とにかく逃げなくてはという強い想いと、すんなりと先手が取れた安心もあり、気の緩みを生んだのかもしれない。3コーナーまで折り合いに専念し、直線に入ると勝ちたい一心で猛然と追い出した。

 ところが、「勝った!」と思ったゴール通過後、後ろから柴山雄一騎手にかけられた「もう1周!」という言葉に2500mという距離を思い出し、愕然としたという。

 「やっちまった!」

 距離を間違えた代償は大きく、勝ち馬から4秒8離された最下位に終わった。

 だが、顔面蒼白で戻って来た山田騎手に小笠倫弘調教師は「僕がとにかく逃げてって強調しちゃったから、申し訳なかった」と、予想外の言葉をかけてくれた。

 その後、裁決に呼ばれた際には、頭の中は真っ白になっていながらも「関係者の皆さんには直接謝れるけど、ファンの皆さんには謝れないのが申し訳ない」と話すのが精いっぱいだった。

 一方、新人騎手の犯した致命的なミスを先輩騎手達は優しく見守ってくれた。事件当日の夜、調整ルームでは先輩の丸田恭介騎手から「これで終わりじゃないから」と励まされ、その後、他の先輩騎手も部屋に励ましに来てくれたという。

 外出許可が出た2日後、師匠である小桧山悟調教師に連れられ、北海道の北所直人オーナーに謝罪に行った。

 殴られても仕方ないという覚悟もしていたが、「これからもまた乗せるから、頑張れ!」と、ここでもまた、励まされることとなった。

 すべては自分のミスが原因だったにもかかわらず、調教師、先輩騎手、オーナーからは咎められることもなく、誰もが自分の心配をしてくれた。新人騎手にとってどれほど心強かったことだろう。

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