
JRA横山武史「トリプル斜行」で騎乗停止……NHKマイルC(G1)「強烈タックル」で上がり最速も、失ってしまった平常心?
「正直、騎乗停止期間が延長されなくてよかったというのが率直な気持ちです。というのも、横山武騎手は9Rでも内側へ斜行したことにより、後ろにいた津村明秀騎手の落馬事故を招いています。この時点で横山武騎手は9日間の騎乗停止処分。オークス(G1)や日本ダービー(G1)に騎乗することはできなくなりました。
NHKマイルCの2つの斜行は、そんな中での出来事。当然、JRAの裁決委への心象は相当悪いでしょうし、場合によっては騎乗停止の“おかわり”があってもおかしくなかったと思います」(競馬記者)
横山武騎手にとって今回のG1騎乗は、昨年の日本ダービー(G1)以来となるキャリア2度目の晴れ舞台だった。それも今回は自身が尊敬してやまない父・横山典騎手とのG1初対決。21歳の若武者に、平常心を保つというのも難しい話だったのかもしれない。
「まさに『好事魔多し』という他ないですね……。G1初参戦となった昨年の日本ダービーは、直前に横山典騎手が騎乗停止になったために、いわば“譲って”もらったもの。しかし、今回のウイングレイテストはトライアルで優先出走権を獲得するなど、自分の力でもぎ取ったG1騎乗でした。
さらに横山武騎手は現在28勝を上げて、関東リーディングトップに躍り出るなど絶好調。満を持してのG1挑戦だっただけに、意気込みは相当だったと思いますよ」(別の記者)
しかし、そんな気持ちが空回りしてしまったのか、この日の横山武騎手はG1の壁に跳ね返されただけでなく、2週間の騎乗停止処分という厳しい結果に……。
特にオークスで騎乗予定だったウインマリリンは、フローラS(G2)で自らの重賞初勝利を飾り、優先出走権を獲得していた相棒だっただけに、まさに痛恨の騎乗停止と述べざるを得ない。
デビュー前から、父・横山典騎手から「アイツはすごい騎手になる」とベタ褒めされていた横山武騎手。ここまで順調にトップジョッキーへの階段を上ってきた”エリート”にとって、この日の結果は手痛い試練になってしまった。
PICK UP
Ranking
17:30更新「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- なんと「13日前」から桜花賞をドンピシャ的中! しかも予告した5頭が掲示板独占、「完璧予想」を公開した予想家の正体
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- JRAマイネル軍団総帥・岡田繁幸さん逝く。武豊「僕の原点、この馬と一緒に全国区になった」絶体絶命だった天才を世に放った偉大な決断と信念【特別寄稿】