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2020.05.21 12:00

JRA武豊エアグルーヴVS田原成貴ファイトガリバー! 2人の天才の意地と意地がぶつかり合った96年オークス!
編集部
中団好位からの競馬を選択した武豊エアグルーヴに対し、田原成貴ファイトガリバーは後方2番手からの追込みを選択した。1番人気を譲ったとはいえ、桜花賞馬の意地がある。先行抜け出しが勝ちパターンのライバルを出し抜くために用意した秘策だったかもしれない。
直線半ばで4番手までポジションを上げ、早くも先行集団に取りついたエアグルーヴ。斜行したノースサンデーの影響で外へ振られたものの、力強く抜け出した。後方で脚を溜めていたファイトガリバーが末脚を爆発させるが並ぶことはできない。
エアグルーヴは懸命に追いすがる桜花賞馬を1馬身半退けてゴールを駆け抜けた。この勝利により、ダイナカールと母娘でのオークス馬となり、牝馬の頂点に立った瞬間だった。
秋の復帰戦となった秋華賞(G1)では骨折したこともあって10着に大敗したが、翌年に復帰したマーメイドS(G3)から札幌記念(G2)と連勝で挑んだ秋の天皇賞では、連覇を狙ったバブルガムフェローとのデッドヒートを制した。
エアグルーヴはその後もトップクラスの活躍を見せ、98年の有馬記念(G1)5着を最後に引退して繁殖牝馬となった。輩出した産駒で、牡馬はルーラーシップがクイーンエリザベスC(G1)を勝ち、牝馬アドマイヤグルーヴがエリザベス女王杯(G1)を連覇した。
また、ルーラーシップは菊花賞馬キセキを出し、アドマイヤグルーヴからは2冠馬ドゥラメンテが生まれている。
同世代のダービーを勝ったのは和製ラムタラともいわれたフサイチコンコルドだ。だが、牡馬NO.1の呼び声もあったバブルガムフェローを倒したエアグルーヴがこの年のダービーに出走していれば、ウオッカより先に牝馬のダービー馬となっていたかもしれない。
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