JRA安田記念(G1)アーモンドアイに「黄色信号」!? 無敗の2冠馬誕生は波乱のサインか。過去には馬連「6万馬券」も……
5月31日に行われた競馬の祭典・日本ダービー(G1)は単勝1.4倍の1番人気コントレイルが優勝し、皐月賞(G1)に続いてクラシック2冠目の制覇となった。楽しみなダービーは終わってしまったが、7日には豪華メンバー集結の安田記念(G1)を控えており競馬熱はまだまだ冷めることはなさそうだ。
なんと言っても安田記念の最大の注目の的は、史上初の「G1・8勝」へ挑むアーモンドアイ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)だろう。
お気づきの方も多いだろうが、ヴィクトリアマイル(G1)を単勝1.4倍の1番人気アーモンドアイが制してから、3週連続で単勝オッズ1倍台の圧倒的な人気馬がG1を優勝している。安田記念でも圧倒的1番人気が予想されるアーモンドアイは、自ら作った流れに乗って東京5週連続G1の締めくくりと行きたいところだろう。
だが、そんなアーモンドアイにとって不吉なデータがある。
無敗で皐月賞、日本ダービーの2冠を達成した馬は、コントレイルを除いて過去に6頭いる。グレード制導入後ではシンボリルドルフ、トウカイテイオー、ミホノブルボン、ディープインパクトの4頭が該当し、その年の安田記念の結果に注目したい。
●安田記念の1番人気馬の着順と勝ち馬(配当)
1984年 アサカシルバー4着 勝ち馬ハッピープログレス(2番人気・枠連2600円)
1991年 バンブーメモリー3着 勝ち馬ダイイチルビー(2番人気・枠連6440円)
1992年 ダイタクヘリオス6着 勝ち馬ヤマニンゼファー(11番人気・馬連1万6210円)
2005年 テレグノシス6着 勝ち馬アサクサデンエン(7番人気・馬連1万3990円)
いずれも1番人気は敗れてしまっており、連対すらはずしてしまっている。さらに1984年と91年は2番人気馬が勝利しているが、2着に人気薄が来ているため枠連でも高配当となっている。92年、2005年に至っては馬連万馬券とかなりの荒れ模様である。
過去10年の安田記念では1番人気馬が3勝挙げているため好相性といえそうだが、このデータは1番人気が予想されるアーモンドアイにとっては歓迎できるものではないだろう。
また今年はデアリングタクトがグレード制導入後としては初の無敗の2冠を達成したため、無敗ではないが2冠牝馬が誕生した年の安田記念の結果も確認しておきたい。
1987年 ニッポーテイオー2着 勝ち馬フレッシュボイス(3番人気・枠連930円)
1993年 ニシノフラワー10着 勝ち馬ヤマニンゼファー(2番人気・馬連6万8970円)
2009年 ウオッカ1着(1番人気・馬連290円)
1993年は馬連の配当が6万円を超える大波乱だった。直近である2009年に牝馬のウオッカが1番人気に応えて勝利しているのは、アーモンドアイにとっては心強い内容だ。だが、ウオッカは前年の安田記念を制しているのに対し、アーモンドアイは昨年3着だった点が大きく異なり不安が残る。
3週連続でG1を圧倒的1番人気が勝利する流れになっているが、2冠馬誕生の年の安田記念は荒れ模様の傾向があるのだ。
果たして、アーモンドアイは人気に応えて「G1・8勝目」の偉業を成し遂げるのか、それとも歴史的万馬券を演出することになってしまうのだろうか。
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