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2016.10.28 08:25
【徹底考察】天皇賞・秋(G1) ルージュバック「戴冠へ機は熟したのか……目下の充実ぶりは出走馬No.1も『臨戦過程』に大きな落とし穴?」
監修=永谷 研(美浦担当)
【血統診断】
母ジンジャーパンチはBCディスタフ(G1、現BCレディーズクラシック)など米G1を6勝した歴史的名牝。2007年には、最優秀古馬牝馬にも輝いている。繁殖牝馬として日本に輸入されてからはイマイチだったが、3頭目の本馬でようやく「当たり」が出た。
母父オーサムアゲインは日本でほぼ実績がないが、母父としては帝王賞勝ちのローマンレジェンド(スペシャルウィーク)、JBCレディスクラシックを勝ったミラクルレジェンド(フジキセキ)の兄妹を出しており、サンデー系種牡馬との相性は良い。
ただ前述した通り、母方はダート色がかなり強い血筋だ。アメリカの時計の速いダート実績は、日本の芝適正につながることも多いが、本馬の兄弟の勝ち鞍はすべてダートの中距離で挙げたもの。特に弟はダートで活躍馬の少ないディープインパクト産駒でありながら、初勝利はダートの2100mである。
マンハッタンカフェ×ダート色の強い母方で、かつ芝を主戦場にしている馬といえば、2012年の大阪杯を制したショウナンマイティ(母父ストームキャット)が該当する。この馬も本馬同様、素晴らしい末脚を持った馬だった。だが、その一方でG1実績は安田記念の3番人気2着が最高と、大舞台で勝ち切れなかった。この馬はどうか。
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