GJ > 競馬ニュース > 【徹底考察】ルージュバック  > 2ページ目
NEW

【徹底考察】天皇賞・秋(G1) ルージュバック「戴冠へ機は熟したのか……目下の充実ぶりは出走馬No.1も『臨戦過程』に大きな落とし穴?」

【この記事のキーワード】, ,

 大外からの競馬のため前に馬を置けない状況が続いたが、戸崎騎手ががっちりと手綱を引いて折り合いをキープ。マイネルミラノが後続をやや離し気味に逃げる流れは、1000mの通過は60.5秒とまずまず。ルージュバックは先頭から10馬身程度のところを追走していた。

 最後の直線に入ると、そこからはルージュバックの独壇場だった。先頭で粘るマイネルミラノを馬場の真ん中から並ぶ間もなく交わし去ると、後は戸崎騎手が追えば追うほど伸びるといった手応え。後続に2馬身つけたところで、最後は流し気味にゴールした。

 さらに休み明けとなった秋初戦の毎日王冠の走りは、この馬のさらなる成長を感じさせるものだった。

 快勝したエプソムCと同じ舞台で、またも外枠だが12頭中の10番枠とロスは少ない。今回はスタートが決まったが、無理せず後方からの競馬を選択している。休み明けということもあり、今回は前に馬を置いて折り合いに専念していた。

 エプソムCと同じくマイネルミラノが引っ張る流れは、1000mの通過が60.3秒。時計的にはエプソムCとほぼ同じだが稍重の分、こちらの方がやや厳しい流れ。ルージュバックはやはり、先頭から10馬身近く離れた後方を追走していた。

 最後の直線に入って、エプソムCと異なっていたことは2つ。

 1つはペースが厳しさを増したことで、エプソムCでは3着に粘っていたマイネルミラノがまったく粘れずに早々に脱落したこと。そしてもう1つはアンビシャスの存在が、レースをルージュバックの独壇場にさせなかったことだ。

 残り200mで完全に一騎打ちとなったアンビシャスとルージュバックだったが、激しい叩き合いの末、軍配は後者に上がった。本馬にとって、すでにG1級の力があるアンビシャスをねじ伏せた経験は、この先の大舞台での戦いに何よりも大きな収穫となったはずだ。

【徹底考察】天皇賞・秋(G1) ルージュバック「戴冠へ機は熟したのか……目下の充実ぶりは出走馬No.1も『臨戦過程』に大きな落とし穴?」のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  2. ミスターシービー、ウオッカ、ヒシマサルの意外な共通点…馬名の由来は興味深いエピソードの宝庫【競馬クロニクル 第47回】
  3. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  4. JRA横山典弘騎手「史上最悪のポツン」が日本の頂点に!? 断トツ最下位で「ダービーの冒涜」大批判を集めた馬がレイデオロと並ぶ
  5. 武豊が「告白」宝塚記念(G1)キタサンブラック大敗劇で「最大の敗因」とされるサトノクラウンの”荒技”の影響……凱旋門賞消滅への思いと「雪辱の秋」へ<2>
  6. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  7. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  8. 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
  9. JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
  10. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬