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2020.08.22 07:00

JRA札幌記念(G2)は何故1番人気が勝てないのか? 今年1番人気確実のラッキーライラックの運命と8連敗の歴史
編集部
例えばミルコ・デムーロは、2015~2019年夏の札幌で67回騎乗して7勝のみ、勝率はギリギリ10%だ。年間171 勝をあげた絶好調の2017年も札幌芝コースは7戦未勝利なのだから、このコースとこの時期は何かしらの影響があるのだろう。
また2000年以降に、札幌記念を1番人気で勝利した馬は4頭いる。そのうちトーセンジョーダン、アーネストリー、アドマイヤムーンは前走がG1レースだったが、札幌記念では日本人騎手が騎乗。さらに前走が函館記念だったファインモーションも、札幌記念は武豊騎手が騎乗。そしてこの4頭はすべて洋芝と芝2000mで勝利実績があった。
洋芝実績と芝2000mの実績は、1番人気で勝利する馬には不可欠な要素ともいえる。過去8年で敗退した1番人気馬は、これらの実績と経験の差がコンマ数秒の差に表れていたのかもしれない。
今年の札幌記念で1番人気が確実なラッキーライラックは、外国人騎手のミルコ・デムーロが騎乗し、洋芝の勝利実績がないなど、過去8年で敗退した1番人気馬の傾向に多く当てはまる。
つまり残念なことに、この札幌記念にて同馬は危険な1番人気馬と認定できてしまうのだ。ただし過去の傾向からは、勝てずとも2着3着はなんとか確保しそうではある。
検証の結果、今年の札幌記念で一番の焦点である「1番人気のラッキーライラックは勝てるのか――」というテーマに関しては、勝利は難しそうだが、2着3着なら十分にあるというのが結論だ。当然のことながら、その方が馬券的にもグッと美味しいものになりそうである。
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