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フィエロ、ミッキーアイルに危険信号? 競馬評論家・鈴木和幸のマイルCS追い切り診断を公開!

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 調教はいつも走る[ダノンシャーク]だが、今週の坂路は絶品。気合いが乗り、かといって気負い込みはなく、バネが利き、追われての反応鋭く併走先着、そして、何よりもゆったり感に精神状態のよさまで見てとれた。51秒5-37秒8-12秒6の時計も申し分なく、2年前のこのレースの勝ち馬であることを思い出したといったら、どれほどもっかのデキがいいかがおわかりいただけるだろうか。

 一昨年、昨年とこのレースで2着している[フィエロ]。今季は5ヶ月ぶりのスワンステークスで9着に大敗しているが、これはスタート直後に躓き、これが大きく響いたもの、ブランク明けでもあったし、基準外とみていい。7歳にして衰えなし、体調も悪くないことを立証したのが今週の追い切りで、坂路53秒9-38秒9-12秒2を余力残しでマーク、一糸乱れぬフットワークでゴール板を駆け抜けた。ただし、体調のよさは伝わってきたものの、前走時と比べて格別によくなったとは思わない。一昨年に5勝めを上げて以降、もう2年以上も勝ち星がなく善戦どまり、過大評価は危険だろう。

 [マジックタイム]は、馬なりでウッド5F69秒6-39秒7-13秒1。動きに乱れはなく、きびきびとしていたが、この程度の時計ではそれも当然。前走2着後の変わり身、さらなる上昇はない。

 半年ぶりのスプリンターズステークスで2着した[ミッキーアイル]。4日、9日に坂路50秒台を連発したくらいだから激走の反動はない。今週の坂路も併せ馬で51秒7-37秒3-12秒4の好タイムで併入なら、もちろん合格点。ただ、逃げ馬とはいえいざ追い出されてからの伸びは、時計ほどの鋭さはなく、反応の鈍ささえのぞかせていた。久々を叩いたからといってその効果ありとは思わない。100点満点はつけられない。

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