JRAマルモ3姉弟が「大偉業」達成! 母マルモセーラは隠れた「名牝」来年デビューの1歳馬は「あの父」産駒で大物誕生の可能性も!?
10日、京都7Rでマルモネオフォース(牝4歳、栗東・木原一良厩舎)が勝利し、同母産駒による1日3勝という珍しい偉業が達成された。
京都1R、ダート1800m戦に出走したマルモルーラー(牡2歳、栗東・木原一良厩舎)は、5番人気だった。最内枠から好スタートを切ったマルモルーラーは、道中中団で進めると残り600mから追い出しを開始。外に持ち出すと、力強く伸びて快勝した。
続く新潟3R、ダートの1200m戦にはマルモマリア(牝5歳、栗東・木原一良厩舎)が4番人気で出走。こちらは少し出遅れ気味のスタートであったが、二の脚を利かせ2列目の外目から早めの競馬。4コーナーでは自ら前を捕まえに行き、残り200mで先頭へ。後続の追撃も凌ぎ切り、そのまま押し切った。
最後は「偉業」の懸かった京都7R。芝の1800m戦に出走したマルモネオフォースは、3番人気でレースを迎えた。スタートから逃げ馬の後ろのポジションを主張した富田暁騎手。中距離戦という事もあり、道中はそのままの位置で淡々と進んだ。直線に入って逃げ馬の外に持ち出すと200m手前では先頭に。ゴール前は内外から強襲に遭うが、最後はなんとか凌ぎ切った。
3頭全てが抜けた人気馬ではなかっただけに、3頭ぞれぞれの騎手の好騎乗も光ったレースであった。
しかも、今回勝利した条件はダート中距離、ダート短距離、芝中距離と全て異なる条件。マルモルーラーの父ルーラーシップ、マルモマリアの父ヨハネスブルグ、マルモネオフォースの父ワークフォースと、それぞれ異なる父を持ちながら活躍できたのは、父の長所を引き出す母マルモセーラの良さであろう。今後、「名繁殖」としての地位を確立する可能性も十分にあるのではないだろうか。
この「偉業」を達成した3姉弟の母マルモセーラが気になるところだが、本馬はクラシックにも出走した重賞勝ち馬だ。
新馬戦は16番人気と低評価でありながら、逃げてクビ差の2着に粘り込む健闘。続く2戦目は評価も上がり3番人気となって2着に0.7秒差をつける圧勝。初戦がフロックではない事を見せつける快勝だった。
次のファンタジーS(G3)ではハナ差での辛勝だったが、後にG1を制するホエールキャプチャらの追撃を退けて勝利を飾っている。その後は阪神JF(G1)12着、桜花賞(G1)17着と惨敗し、園田の兵庫チャンピオンシップ(G2)で4着、関東オークス(G2)8着と、ダートにもチャレンジした母のマルモセーラ。
母自体もダートで活躍したように、そのオールマイティな活躍は産駒にもしっかり受け継がれているようだ。
因みに、母マルモセーラの「現1歳」牝馬はオルフェーヴル産駒。同母からオルフェーヴルのような「大物誕生」を願うとともに、姉弟各馬の活躍に期待したい。
PICK UP
Ranking
5:30更新- リバティアイランド、ドゥレッツァ「戦線離脱」に思うドゥラメンテの儚さ。そして思い出されるアグネスタキオンとの共通点
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- 【京都新聞杯(G2)予想】穴馬ジューンテイクに浮上の余地あり! 抜けた馬がいない混戦模様、狙いは重賞好走歴のある人気薄
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも【日本ダービー】武豊がキタサンブラック弟と挑む最多7勝目【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
- 【NHKマイルC(G1)予想】ジャンタルマンタルは皐月賞の反動があるとみて消し! 出走唯一の連勝馬に着目
- 【NHKマイルC】100万馬券の使者はロジリオンとシュトラウス!? 過去に飛び出した100万馬券から超穴馬を読み解く!
- 【NHKマイルC】大注目の15番マスクオールウィンに「8年連続連対中」の追い風!?「令和のNHKマイルCの法則」とは
- 【NHKマイルC】世代わずか「6頭」も驚異の高打率! ジャンタルマンタル、ノーブルロジャーの父に「第2のスワーヴリチャード」の期待
- 【NHKマイルC】先週に引き続き単勝でいざ勝負!C.ルメール騎手の体調が心配だけど平野ももは信じているよ!【UMAJOモモのオイシイ競馬】
- 【NHKマイルC】17番人気ピンクカメオの激走!伝説の973万馬券はこうして飛び出した。今年はジャンタルマンタルとアスコリピチェーノに不安話で急浮上の穴馬!
関連記事
JRAアーモンドアイの「偉業阻止」に不気味な存在!? 池添謙一「まだドラマの途中」1年半ぶり強力タッグが“偶然の産物”で復活
JRA福永祐一「俺も2005年はミルコってたなぁ」スプリンターズS(G1)M.デムーロ連覇の偉業から3年。同じ「レッド」の勝負服で掴み取るのは“白星”か
JRA新潟記念(G3)堀宣行調教師「全10場重賞制覇」へ代打岩田! 偉業達成を懸けたサトノダムゼル「イン強襲」で剛腕復活か!?
JRAアーモンドアイ、エネイブルの偉業達成に「黄色信号」!? 凱旋門賞(G1)制覇に立ちはだかる「9馬身差」の衝撃が再び圧勝。日英最強牝馬に苦難の秋が……
JRA武豊「ダート?まさか?」エルムS(G3)エアスピネルで5年前に“逃した”大記録のリベンジ!? 前人未到の偉業は北の大地で達成か