真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2020.10.28 18:00
JRAに苦情殺到「基準が不明確」「納得できない」……。コントレイル、デアリングタクト「3冠対決」に現実味も、蘇る苦い記憶
編集部
掲示板には審議のランプが点灯。最後の直線でジェンティルドンナがオルフェーヴルに馬体をぶつけて進路を確保したことが審議対象となったのだ。20分にも及ぶ審議の末、結果は到達順位通りに確定し、ジェンティルドンナに騎乗した岩田康誠騎手は開催2日間の騎乗停止処分となった。
この結果に、オルフェーヴルの池添騎手は「あの判定はどうか。納得がいかない」と話し、池江泰寿調教師も「あれだけ弾かれたら、どんな馬でも失速してしまう」と、揃って裁決に対する不満を口にした。
「レース後、JRAには電話で50件、メールで198件の苦情が寄せられたそうです。内容は『納得できない』『基準が不明確』など、裁決に納得がいかないというものがほとんどで、審議時間が長かったのに着順の変更なし、騎手だけ騎乗停止という点が波紋を呼びました。
結局、その後2頭の直接対決は実現することはありませんでした。再戦の機会があれば、ファンも納得できたと思いますが……」(競馬記者)
ちなみに、この翌年からJRAは「国際間における統一的なルール」に適応することを理由に降着ルールを変更。「その走行妨害がなければ被害馬が加害馬に先着していた」と判断した場合のみ、降着が適用される現行ルールとなった。もし、このルール改正が1年早ければ、ここまで波紋を呼ばなかったかもしれない。
ファンの間では未だに論争となることが多い2012年のジャパンC。名馬同士の対決が、嫌な記憶の残り方となっているのは残念で仕方ない。
今年も3冠馬対決がジャパンCで行われるのであれば、両者力を存分に発揮できるレースになってほしいものだ。
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
関連記事
JRA武豊ジャパンC(G1)「騎乗馬問題」決着!? キーファーズ「ジャパン回避」でオブライエン厩舎「ラブ注入」もお預けか?
JRA「武豊落馬で馬券が紙くず」!! 名伯楽が「ジャパンC(G1)」で牡牝3冠馬三つ巴を希望!? ノーザンファーム13年ぶりの屈辱? 打倒コントレイルはあの馬に託された!? 『みんなのKEIBA』ヤラカシからの挽回にも期待したい【週末GJ人気記事総まとめ】
JRA「コントレイルVSデアリングタクト」にアーモンドアイ緊急参戦!? 国枝栄調教師「ジャパンCで待ってるぞ!」三冠女王対決に堂々の宣戦布告
JRA武豊を惑わす「騎乗馬問題」ジャパンC(G1)「ちょっと待ったコール」でキーファーズ参戦!? “こだわり”が織りなす「三つ巴」に発展か
JRA「凱旋門賞(仏G1)出走取消」ジャパンがジャパンC(G1)参戦を視野!? コントレイルに挑戦も武豊騎手とのコンビ“再”結成は不可?