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JRAに苦情殺到「基準が不明確」「納得できない」……。コントレイル、デアリングタクト「3冠対決」に現実味も、蘇る苦い記憶

 掲示板には審議のランプが点灯。最後の直線でジェンティルドンナがオルフェーヴルに馬体をぶつけて進路を確保したことが審議対象となったのだ。20分にも及ぶ審議の末、結果は到達順位通りに確定し、ジェンティルドンナに騎乗した岩田康誠騎手は開催2日間の騎乗停止処分となった。

 この結果に、オルフェーヴルの池添騎手は「あの判定はどうか。納得がいかない」と話し、池江泰寿調教師も「あれだけ弾かれたら、どんな馬でも失速してしまう」と、揃って裁決に対する不満を口にした。

「レース後、JRAには電話で50件、メールで198件の苦情が寄せられたそうです。内容は『納得できない』『基準が不明確』など、裁決に納得がいかないというものがほとんどで、審議時間が長かったのに着順の変更なし、騎手だけ騎乗停止という点が波紋を呼びました。

結局、その後2頭の直接対決は実現することはありませんでした。再戦の機会があれば、ファンも納得できたと思いますが……」(競馬記者)

 ちなみに、この翌年からJRAは「国際間における統一的なルール」に適応することを理由に降着ルールを変更。「その走行妨害がなければ被害馬が加害馬に先着していた」と判断した場合のみ、降着が適用される現行ルールとなった。もし、このルール改正が1年早ければ、ここまで波紋を呼ばなかったかもしれない。

 ファンの間では未だに論争となることが多い2012年のジャパンC。名馬同士の対決が、嫌な記憶の残り方となっているのは残念で仕方ない。

 今年も3冠馬対決がジャパンCで行われるのであれば、両者力を存分に発揮できるレースになってほしいものだ。

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