
JRAジャパンC(G1)「23年ぶり」矢作厩舎コントレイルと2頭出しなら「3世代」オークス馬対決か…… 97年以来の実現で女の意地がぶつかり合う?
22日は阪神競馬場でG1馬8頭が激突するマイルCS(G1)が行われ、翌週の29日には東京競馬場で8冠馬アーモンドアイと無敗の3冠馬2頭という世紀のドリームマッチが実現。競馬ファンにとって手に汗握るビッグレースが続く。
史上最高レベルの呼び声高いジャパンCだが、ラヴズオンリーユー(牝4、栗東・矢作芳人厩舎)が登録していることが注目されている。同馬は先週のエリザベス女王杯(G1)で3着。次走の候補としてジャパンC、香港C(G1)、香港ヴァーズ(G1)が上げられているが、現時点で香港からの招待はまだ来ていない様子。
管理する矢作師は「レース後も馬は大丈夫。香港は招待がきていないので、可能性として残している」とし、このまま招待がない場合、ジャパンC出走も視野に入れたコメントを出している。
ラヴズオンリーユーが出走するようなら、昨年のオークス優勝馬である同馬と、一昨年のアーモンドアイ、今年のデアリングタクトと3世代のオークス馬による競演が実現することになりそうだ。
G1レースでオークス馬3頭の対決となれば、これは23年ぶりのことかもしれない。
思い出されるのは1997年の有馬記念(G1)だろう。話題の中心は、翌年に年度代表馬にも選ばれたエアグルーヴ。秋の天皇賞(G1)でバブルガムフェロー相手に真っ向勝負を挑み、クビ差で退けて牡馬相手に古馬の中距離G1を優勝。次走のジャパンCではピルサドスキーにクビ差で敗れるも、主役として暮れの有馬記念に出走した。
牝馬全盛といわれる今でこそ、牡馬相手のG1勝ちは珍しくなくなったが、当時はまだまだ牡馬が強かった時代だ。思い返せばエアグルーヴの出現が時代の転機となったと言っても過言ではない。
そしてこのレースには96年のオークス馬エアグルーヴ以外にも、95年の優勝馬ダンスパートナー、97年の優勝馬メジロドーベルが出走しており、3世代に渡るオークス馬対決が実現した。
レースはカネツクロスが飛ばし、この後にマイネルマックス、インターユニークが続いた。残り1000mあたりから4番手にいたタイキブリザードが仕掛けると一転して急流に変貌。5番手の好位につけていたエアグルーヴがこれを捉えて直線先頭に立つ。
だが、前の馬を早めに捉えに行ったこともあり、足が鈍ったところを徹底マークしていた武豊マーベラスサンデーにクビ差の遅れを取った。さらにこれを後方でマークしていたシルクジャスティスが漁夫の利を得るような格好で2頭を交わし、初のG1タイトルを手に入れた。
3頭のオークス馬は2番人気エアグルーヴ3着、3番人気メジロドーベル8着、5番人気ダンスパートナー14着と、人気順で入線する結果となった。
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