GJ > 競馬ニュース > 藤田菜七子「80連敗」でまさかの年越し
NEW

藤田菜七子「80連敗」でまさかの年越し。「戦線離脱」「重賞未勝利」苦難の1年も、目標達成のチャンスあり!?

【この記事のキーワード】,

藤田菜七子「80連敗」でまさかの年越し。「戦線離脱」「重賞未勝利」苦難の1年も、目標達成のチャンスあり!?の画像1

 今年は苦難の年となったようだ。

 2016年にデビューした藤田菜七子騎手。JRAでは16年ぶりに誕生した女性騎手ということで大きな注目を集めた。

 デビューイヤーは6勝に終わったが、翌年は勝ち星を伸ばして14勝。その後は、27勝、43勝と毎年自己ベストを更新し続けてきた。だが、今年は35勝に終わり、初めて前年を下回る成績を記録した。

 さらに、今年の開催最終週は土日で6鞍に騎乗するも未勝利に終わり、「80連敗」という屈辱的な記録で1年を終えることになってしまった。これは18年12月から19年1月に記録した「95連敗」に次ぐ、ワースト3位。1日も早く不名誉な記録更新が止まることが待ち望まれる。

 今年の藤田騎手といえば、4月25日に女性騎手としては初のJRA通算100勝を達成するという明るいニュースがあった。その一方で、2月に落馬負傷でキャリア初となる長期離脱を経験。また、コパノキッキングとのコンビで3度重賞に挑むも、いずれも勝利することができなかった。

 コパノキッキングで重賞初制覇、年間43勝達成と順風満帆だった昨年と比較すれば、物足りない1年だったと言えるだろう。

「昨年と比べると勝ち星は落ちていますが、勝率は変わっていません。むしろ、1月から減量特典が減っていることを考えれば、上々の結果ではないでしょうか。ただ、これにより乗鞍が減ったという背景もあります。多くの若手騎手がこのタイミングで壁にぶつかりますからね。

約1か月間の戦線離脱の影響もありますが、昨年の703鞍から570鞍に減少しています。これが勝ち星に直結していますね。今後、騎乗依頼を増やすためにはさらなる成績向上が求められそうです」(競馬記者)

 それでもフェアプレーの面ではしっかりと結果を残している。

 今年の藤田騎手は35勝を挙げ、制裁点は10点。これはフェアプレー賞の条件である年間30勝、制裁点10点以下を満たしているのだ。

 9月27日の中山8Rで戒告を受けて、制裁点10点となった藤田騎手だが、残り3か月間は1度も制裁を受けることのないフェアな騎乗が続けられたことは十分に誇れるだろう。

 昨年、フェアプレー賞を受賞した際に藤田騎手は「狙っていた賞だったので、獲ることができて、とてもうれしい」と語っている。今年もその土俵に乗ることができてホッとしているはずだ。

 来年はフェアプレーを心がけながら、更なる成績向上となることに期待したい。

藤田菜七子「80連敗」でまさかの年越し。「戦線離脱」「重賞未勝利」苦難の1年も、目標達成のチャンスあり!?のページです。GJは、競馬、, の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  2. 【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
  3. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  4. JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
  5. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  6. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  7. JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
  8. 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
  9. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  10. 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】