JRAジャングルポケットに感謝「ジャンポケ」馬名から命名も「ウイニング競馬」出演・斉藤慎二氏が語る本当にあったトリオ名「候補」
2001年の日本ダービー(G1)、ジャパンC(G1)を優勝したジャングルポケットが、繋養先である北海道沙流郡日高町のブリーダーズスタリオンステーションで死亡したことがわかった。
同馬は昨年暮れに種牡馬を引退。管理したサラブレッドブリーダーズクラブ事務局の遠藤幹氏も、今回の死に「牧場スタッフからもかわいがられておりましたので、もう少し長生きしてほしかったというのが正直な気持ちです」と別れを惜しんだ。
現役時代のジャングルポケットは、東京競馬場で3戦3勝。冒頭の日本ダービー、ジャパンCに加え、3歳初戦となった共同通信杯(G3)でも勝利を収めている。
騎手時代に主戦を務めていた角田晃一調教師は、『日刊スポーツ』の取材に対し「ダービーを1番人気で乗ることがなかなかないことだし、しかも勝たせてくれて、すごく思い出深いですね」と当時を懐かしみ、自身をダービージョッキーへと導いたジャングルポケットを悼んだ。
馬名の由来はNHKのテレビ番組『おかあさんといっしょ』で使用された曲「ジャングルポケット」からとのこと。そのキャッチーな名前からも、多くの競馬ファンに愛された馬である。
そんなジャングルポケットの死に芸能界からいち早くTwitterで呟いたのが、同じトリオ名を持つ「ジャングルポケット」のおたけ氏だ。
「サラブレッドのジャングルポケットが死んでしまいました。僕たちの名前はこのジャングルポケットから頂きました。今までお疲れ様でした。ゆっくり休んでください。そして、本当にありがとうございました!」
ジャングルポケットは吉本興業東京本社(東京吉本)所属のお笑いトリオで、2006年4月に結成。競走馬のジャングルポケットは既に現役を引退していたが、種牡馬となった同馬の初年度産駒がデビューした年でもある。
初年度産駒から、後に天皇賞・春(G1)を制するジャガーメイルを輩出。2年目には菊花賞(G1)を制するオウケンブルースリ、3年目にも天皇賞・秋(G1)を制するトーセンジョーダンと、G1馬を次々とターフに送り込んだジャングルポケット。一方、産駒の活躍とともにトリオ芸人のジャングルポケットも、テレビで活躍の場を広げていった。
トリオの1人である斉藤慎二氏は、このトリオ名を武器に2013年にはテレビ東京の競馬番組「ウイニング競馬」のMCに抜擢。今ではすっかり競馬ファンお馴染みの顔となっている。
しかし、この馴染み深いトリオ名。実は「ジャングルポケット」にはならない可能性もあったというのだ。
斎藤氏は、中山馬主協会のホームページにある『キャプテン渡辺のウィナーズサークル』にて、馬の名前にするのは最初から決めていたとした上で「他にもドリームパスポートっていう案もあった」と語っている。
「ドリパス」となっていたら、今の3人は芸能界を生き残れていたのだろうか……。
おたけ氏が呟いた感謝の気持ち。トリオとして売れているのも「ジャンポケ」というキャッチーなネーミングが一役買っているのかもしれない。