JRA阪神大賞典(G2)アリストテレスを襲う「大本命の怪」? 波乱の結末へ、3週連続の「金星」を狙う2頭に注目!
21日に阪神競馬場で行われる阪神大賞典(G2)。昨年の菊花賞(G1)2着馬でありAJCC(G2)覇者のアリストテレスや、昨年王者のユーキャンスマイル、先日の日経新春杯(G2)の覇者ショウリュウイクゾらに注目が集まっている。
ただ、今月日曜のG2レースではダノンザキッド、デアリングタクトと、2週連続で単勝1倍台の有力馬が勝利を逃しているのは多くの方の知るところだろう。
弥生賞ディープインパクト記念(G2)でのタイトルホルダー、金鯱賞(G2)でのギベオンに続いて、果たして阪神大賞典で金星を挙げる馬はいるのか。「波乱の主役候補」の2頭をご紹介したい。
まず1頭目は、前日の最終オッズで7番人気となっているタイセイトレイル(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。
同馬は、昨年も阪神大賞典に出走し6着でレースを終えているため、あまり注目されていないかもしれない。だが今回この馬を挙げた理由は2つある。
まず彼と同じハーツクライ産駒の競走馬はこれまで2度の勝利経験があり、勝率は14%と今回出走する産駒の中では最も高い値をつけている点である。
これに関しては昨年も同条件なのだが、当時のレースを振り返ると多くの馬が大幅に出遅れたキセキに終始翻弄されていた光景が浮かぶ。タイセイトレイルも例外ではなく、鞍上の福永祐一騎手の「やりたい競馬はできた。差はなかったけど、難しいところがあって、追われると嫌がるそぶりを見せて……。ブリンカーは効いていたけど、難しい」というコメントからも展開に恵まれなかった悔しさが見てとれる。
本来の力を出し切ったレースならどうなったのか、今年はその結果を目撃することができるかもしれない。
もう1つ昨年の阪神大賞典の覇者・岩田康誠騎手とタッグを組んでいる点も押さえておきたい。知っての通り、彼は昨年ユーキャンスマイルを阪神大賞典で勝利に導いた鞍上である。さらに最近7年間で4度も勝利していることからも、無視できないことは明らかであろう。
さらに注目すべきもう1頭が、同じく10番人気となっているメイショウテンゲン(牡5歳、栗東・池添兼雄厩舎)だ。