
JRA 大阪杯(G1)コントレイル「マイラー疑惑」再燃!? 福永祐一「最後は脚が上がった」 浮き彫りになった無敗三冠馬の「本質」とは
4日、阪神競馬場で行われた大阪杯(G1)は、川田将雅騎手の4番人気レイパパレが2着モズベッロに4馬身の差をつけて圧勝した。
レイパパレは前走のチャレンジC(G3)で初重賞勝ちしたばかり。メンバーが大幅に強化された大阪杯をも制し、デビューから無敗の連勝を6に伸ばした。
これに対し、今後に大きな課題を残すことになったのが、3着に敗れた1番人気のコントレイル(牡4、栗東・矢作芳人厩舎)だ。
昨年のジャパンC(G1)でアーモンドアイの2着に敗れ、デビューからの無敗は途切れたものの、陣営が見据えていたのは「現役最強」の称号と7冠馬の父ディープインパクト超え。絶対に負けられないレースだっただけに、この敗戦は想定外だったに違いない。
「前が流れていたので、思ったより後ろの位置になった。馬場もそんなに苦にしていなかったし、3コーナーを過ぎて動いていったけど、最後は脚があがった」
福永騎手が振り返った通り、行き脚のつかなかったコントレイルは13頭立てのレースで9番手からの競馬。逃げたレイパパレをはじめ、好位につけたサリオス、グランアレグリアらに比べて後ろからとなったのは、昨秋の長距離仕様から距離短縮の影響もあったのかもしれない。
3コーナーから4コーナーにかけて徐々に先行勢との差を詰めていったコントレイルは、最後の直線入り口では前を行くグランアレグリアの外に並び掛けるところまで進出。ここから2頭の一騎打ちを予感させるシーンだった。
しかし、先頭を走るレイパパレとの差は一向に縮まらず、差は広がる一方。サリオスは交わしたものの脚色は鈍り、ゴール前では後方からただ1頭伸びて来たモズベッロに交わされてしまった。
辛うじてグランアレグリアにクビ差の先着を果たしたが、レイパパレから5馬身近くも離された3着でのゴール。次走の巻き返しには大きな課題を残す結果だったといえるだろう。
「16キロ増の馬体自体は問題なかったように思います。重馬場を苦にしなかったレイパパレやモズベッロとは巧拙の差が出た印象ですね。コントレイルは皐月賞(G1)で稍重までの経験こそありましたが、ここまで悪化した馬場は初経験でした。渋った馬場は少なくとも得意とはいえなさそうです」(競馬記者)
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