
【東京大賞典考察】サウンドトゥルー「鮮やかな末脚で助演男優賞を返上し、『主役』の座を狙いに来た絶好調男!だが『天』に見放されれば善戦マンに逆戻り!?」

『考察』
「終わり良ければすべて良し」まさにこの”ことわざ”を体現すべく、勢いに乗ったサウンドトゥルーが東京大賞典で連覇を狙う。
昨年の東京大賞典でG1初制覇を果たして以来、ずっと”脇役”に徹してきたサウンドトゥルー。復活したコパノリッキーや新王者と名高いアウォーディーが脚光を浴びる中、すっかり善戦マンが定着しつつあった。
ところが、前走のチャンピオンズCでは目の覚めるような豪脚で、アウォーディーを差し切って戴冠。JRAのG1を勝利したインパクトは大きく、今回の東京大賞典を連勝するようなら一気に最優秀ダートホースの座まで見えてくる。
善戦マンの突然の反撃……一体、助演男優賞ものの”名脇役”だったサウンドトゥルーに何があったのだろうか。まずは、前走を振り返ってみたい。
良馬場で迎えた、今年のチャンピオンズC。2番人気のゴールドドリームが大きく出遅れる波乱のスタート。内からアスカノロマンが出をうかがうが、それをモンドクラッセが交わしてハナに立つ。コパノリッキーも外からすんなりと”定位置”の3番手を確保している。
一方でアウォーディーは、無理せず先団を見るような位置取り。フェブラリーS(G1)の覇者モーニンも積極的に好位を取りに行き、ノンコノユメは中団、サウンドトゥルーは後方から3番手と直線勝負の構えだった。
馬群が縦長にこそなっていたが、最初の3ハロンは36.3秒。前が総崩れとなった昨年が35.5秒で飛び出しているので、見た目ほど速い序盤ではなかった。
だが、1000mの通過は昨年の60.2秒よりも若干遅いだけの60.6秒。逃げるモンドクラッセに、コパノリッキーが終始プレッシャーを掛け続ける厳しい流れ。それも昨年でさえ、最後の勝負所の手前となる800mから1200m区間では少しペースが落ち着いていたが、今年はそこで11秒台を連発する昨年以上の激流となった。
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