【東京大賞典考察】サウンドトゥルー「鮮やかな末脚で助演男優賞を返上し、『主役』の座を狙いに来た絶好調男!だが『天』に見放されれば善戦マンに逆戻り!?」
モンドクラッセが先頭のまま最後の直線へ。すでにコパノリッキーには手応えがなく、好位から内々を回っていたアスカノロマンが満を持す形でモンドクラッセを捕まえに行く。
しかし、モンドクラッセが必死に抵抗し先頭を譲らないでいると、残り200mを切ったところで、馬群の真ん中から本命のアウォーディーが突き抜けて先頭に躍り出た。レースは、すでにゴール前。激流だっただけに抜け出すアウォーディーの脚も鈍いが、その足取りは力強く、アスカノロマンの抵抗も及びそうにない。
誰もが一瞬、武豊騎手騎乗の”新王者”が長期政権の幕開けを飾るのかと思われた。
だが、そこに後方から”飛んできた”サウンドトゥルーが、別次元の末脚で一瞬にして前を捕らえると先頭でゴール板を駆け抜ける。ゴール後しばらく、中京競馬場の大観衆はどよめきに包まれた。
「ハマりましたね」
勝利騎手インタビューで大野拓弥騎手が開口一番にそう話したように、サウンドトゥルーにとってまさに完璧なレースだった。
【血統診断】

ダート歴代最強馬の一頭に挙げられるクロフネや天皇賞馬アドマイヤジュピタなど芝・ダート問わず、数多くの活躍馬を送り出してきたフレンチデピュティ。近年は一時のような活躍ではないが、現在も本馬サウンドトゥルーが一線級で活躍している。
フジキセキ産駒のキョウエイトルースは、ダートで準オープンまで出世した馬。近親に目立った活躍馬はいないが仔出しは良く、本馬の兄弟もコンスタントに活躍。全弟のルールソヴァールも準オープンまで勝ち上がっており、質・量ともに繫殖牝馬としてのレベルは高い。
また、フレンチデピュティの父Deputy Ministerの血とフジキセキの組み合わせは非常に相性が良い。G1を7勝したカネヒキリ、現在の牝馬ダート最強馬ホワイトフーガ、JBCレディスクラシックを連覇したミラクルレジェンドなど、ダートのG1級を数多く輩出しており、種牡馬フジキセキ成功の最大の要因と述べても過言ではないだろう。
今年で6歳、来年で7歳になるがセン馬なので息の長い活躍が期待できる。ここに来て大きく変わったという印象はないが、今後もダート界を賑わせてくれるはずだ。
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