JRA【皐月賞(G1)展望】「超新星」エフフォーリアVS「2歳王者」ダノンザキッド! アノ“怪物”は戸崎圭太と新コンビ結成! ★上位人気馬予想オッズ付き★
18日、中山競馬場では牡馬クラシック第1弾の皐月賞(G1)が開催される。昨年は“3強対決”と呼ばれた一戦をコントレイルが制し、その後無敗の3冠馬に輝いた。今年も新たなヒーロー誕生に期待が懸かる。
GJ独自の予想オッズを見てもわかる通り、今年は“2強”がやや抜けているが、3番手以下は大混戦。馬場や展開によって大きく着順が変わる可能性も秘めている。
★上位人気馬の単勝予想オッズ★
・エフフォーリア 3.2倍
・ダノンザキッド 3.5倍
・アドマイヤハダル 8.0倍
・ヴィクティファルス 8.0倍
・ディープモンスター 10.9倍
1番人気が濃厚なのは、デビューから無傷の4連勝で戴冠を狙うエフフォーリア(牡3歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)だ。
昨年8月の札幌デビュー戦からコンビを組むのは横山武史騎手。昨年、22歳にして関東リーディングに輝き、重賞でも有力馬の騎乗依頼が激増している若手のホープだ。G1レースで1番人気に支持されれば、もちろん自身初。その資格は十分の素質馬ではあるが、鞍上にとってはプレッシャーとの闘いにもなりそうだ。
前走の共同通信杯(G3)は、今となっては過小評価といえる4番人気だった。五分のスタートを切ると、いつでもスパートできる3番手集団の外を追走。直線では残り300m地点で早めに先頭に立つと、後続を突き放すだけという強い競馬。2着に追い込んだヴィクティファルスに2馬身半差をつけ、3連勝を飾った。
さらに、この一戦で破った馬たちが、その後大活躍。エフフォーリアの評価をさらに上げている。これまで間隔を空けながら大事に使われてきたのも好印象で、あっさり無敗の皐月賞馬に輝いても不思議はない。だが、不安要素も決して少なくない。
エフフォーリアは、これまでの3戦で厳しい流れを一度も経験していない。デビュー戦からの前半3ハロンのラップは、36秒4、37秒2、37秒4。基本的には上がり勝負を自慢の瞬発力で勝ってきている。皐月賞で時折ある35秒を切る“乱ペース”になったときに脆さを露呈する可能性も十分考えられるだろう。中山未経験というのも不安を駆り立てられる。逆にそれらの不安を一掃し、1冠目を獲ることができれば、クラシック2冠、そして3冠も見えてくる。
コース経験という点では、2番人気が予想されるダノンザキッド(牡3歳、栗東・安田隆行厩舎)の方が上だ。何しろ、2走前には同コースでホープフルS(G1)を制覇。3着に敗れたが、前走の弥生賞(G2)でも“試走”済み。鞍上はG1の勝ち方を熟知している、好調・川田将雅騎手というのも魅力だ。
昨年末のホープフルSを無傷の3連勝で制覇したときは、クラシック路線で断然の主役を張ると見られていた。しかし、始動戦の弥生賞で単勝1.3倍を裏切ったことで、あくまでも有力馬の1頭という位置づけに落ち着いてしまった。
しかし、陣営にとって前走の完敗は想定通りなのかもしれない。前走後、安田隆調教師は「次につながる競馬になりました。ここを使って良くなると思う」ときっぱり。“ガス抜き”が完了し、陣営の目論見通りなら上積みしかないだろう。
高松宮記念(G1)を制したダノンスマッシュに続き、ダノン軍団に今年2つ目のG1タイトルをもたらすことはできるか。
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