岩田康誠→武豊で「砂のサイレンススズカ」爆誕! 合計「約80馬身」怪物スマートファルコンは何故「ダート王」として認められなかったのか

5日、船橋競馬場でかしわ記念(G1)が行われ、地元・船橋の雄カジノフォンテンが中央のカフェファラオらとの争いを制して2011年のフリオーソ以来、10年ぶりの地方馬勝利を挙げた。
このレースで無類の強さを誇ったのが、史上最多の3勝を挙げるエスポワールシチーだった。
2009、10、12年のかしわ記念を勝つなど通算G1・9勝を挙げ、2010年にはJRAの最優秀ダートホースにも選出されている本馬。押しも押されもせぬ歴史的名馬だが、そんな「ダート王」を9馬身もぶっちぎった馬がいる。
当時「怪物」と呼ばれたスマートファルコンだ。
エスポワールシチーが、最優秀ダートホースとしてダート王に君臨した翌2011年の帝王賞(G1)。本馬にとっては国内で6戦続いていた1番人気が途絶えたレースでもあった。
それは前走のかしわ記念で3着と不覚を取ったことに起因するが、それ以上にスマートファルコンという、エスポワールシチーを超える怪物がいたからだ。
ちなみに2頭の単勝はエスポワールシチーが3.2倍だったことに対して、スマートファルコンはなんと1.2倍。つまり前年の最優秀ダートホースを以てしても、一騎打ちにすら持ち込めていなかった。
結果は前述した通り、スマートファルコンがエスポワールシチーを9馬身もぶっちぎって圧勝。鞍上の武豊騎手は「今日はただ乗っているだけでした」とコメントし、前年のダート王を相手に「落とせないレースだったので、ホッとした」とまで言わしめた。
通算34戦とタフに走り続けながら2着馬につけた着差は通算約80馬身、6連勝と9連勝を含む「23勝」と勝ちまくったスマートファルコン。上記の帝王賞を始めG1・6勝を挙げ、2011年のJBCクラシックでは同年のドバイワールドカップ(G1)で2着し、最優秀ダートホースにも輝くトランセンドに国内唯一の土を付けている。
だがその一方で当時、紛れもないダート現役最強馬だったスマートファルコンを「ダート王」と称したのは、ごく一部だけだった。一体、何故なのか。
PICK UP
Ranking
23:30更新
「庭先取引」の問題点を一変させたセレクトセール!億超え馬を落札する名物オーナーたちも登場…オープンでフェアな取引に多大な貢献【競馬クロニクル 第63回】
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
JRAノーザンファーム時代終焉へ「16億円」大勝負の“答え”が今週末に!? 「33億円の悲劇」から26年……日高関係者の“命運”を背負った良血がついにデビュー!- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 最強社台グループに「侍」が挑戦状!? 苦戦が続く馬産地・日高再興へ「ハナズ」のM.タバート氏が新1口馬主クラブ設立!
- ドゥラメンテ「最後の大物」出現なるか。わずか4世代から三冠牝馬リバティアイランドやG1・3勝タイトルホルダー「伝説」の最終世代をピックアップ
関連記事

嵐・相葉雅紀も、武豊も大絶賛のC.ルメール「伝説」の神騎乗! デムーロ×ルメールの「ライバル関係崩壊」を告げた2017年日本ダービー(G1)のドラマ

【かしわ記念(G1)展望】JRA王者カフェファラオVS地元・船橋の雄カジノフォンテン! 「秘策」武豊インティ&「交流重賞の鬼」川田将雅タイムフライヤーらも参戦

JRA 古川奈穂騎手「手術決断」へ……現在新人リーディングも、復帰までに約6ヶ月か。かつて同じ箇所に苦しんだアスリートには「あの大横綱」の名前も

JRAは「時代」に即してない? 早くも「減量失敗1号」70年間で平均身長10cmアップも斤量はそのまま……減量特典が「諸刃の剣」になる若手騎手たち

JRA 武豊「G1初制覇」菊花賞(G1)1番人気が『ウマ娘』SSR登場! ヤエノムテキは地方の怪物オグリキャップら第二次競馬ブームに“飲み込まれた”悲運の皐月賞馬
















