JRA宝塚記念(G1)断然1番人気サートゥルナーリアはなぜ「轟沈」したのか!? クロノジェネシス、レイパパレに漂う危険な臭い…… 「18万馬券」が飛び出した背景に攻略のカギ?
27日、阪神競馬場では前期競馬を締めくくる夏のグランプリ・宝塚記念(G1)が開催される。
昨年の同レースと有馬記念(G1)を制したクロノジェネシス(牝5、栗東・斉藤崇史厩舎)は、グランプリ3連覇の懸かる大一番。主戦・北村友一騎手の負傷という想定外のアクシデントも発生したが、騎手リーディングを独走するC.ルメール騎手への乗り替わりとなった。
これに対し、デビューから無傷の6連勝で今年の大阪杯(G1)を制したレイパパレ(牝4、栗東・高野友和厩舎)と川田将雅騎手のコンビが、偉業に待ったを掛けられるかにも注目だ。
下馬評では、2頭の一騎打ちムードとなりそうな様相を呈しているが、宝塚記念は一筋縄ではいかないレースでもある。過去10年で1番人気馬がわずか2勝のみ。6番人気以下の穴馬が4勝を挙げたほか、二桁人気の大穴が激走することも珍しくはない。
昨年は2番人気のクロノジェネシスが混戦をモノにしたとはいえ、2着に6番人気の伏兵キセキ、3着には12番人気の大穴モズベッロが食い込む大波乱。3連単の払戻は18万3870円という高配当が飛び出した。単勝2.4倍の断然1番人気に支持されたサートゥルナーリアは4着に敗れ、勝ち馬から13馬身近くも離される大敗を喫している。
では、なぜこれほどまで宝塚記念が難解なのか。
その理由として考えられるのは、秋を見据えたトップクラスの馬が参戦に積極的ではないことも大きい。梅雨に差し掛かる6月下旬という時期は、阪神開催も終盤に差し掛かるタイミング。開幕週とは異なり、馬場の傷みも進んでスピードよりもパワーを要するケースも多い上に、梅雨の影響もあって良馬場での開催が見込みにくい。
さらに、大阪杯や春の天皇賞(G1)で激走した馬は、目に見えない疲れが残っている可能性も高い。出走したとしても、すでにお釣りが残っていなかったという誤算も十分に起こり得るだろう。
昨年敗れたサートゥルナーリアにしても、3月の金鯱賞(G2)を快勝して、十分な間隔があった2走目だったにもかかわらず、能力を発揮できないまま敗れた。ロードカナロア産駒の同馬には、元騎手でホースコラボレーターの細江純子氏がレース前に「重心の低さと背中の短さから、長い距離ではなく、マイルから中距離体型となっています」と診断していたように、前走からの距離延長も決してプラスといえない事情もあったのだ。
出走各馬の状況をしっかりと見極めることが出来ていれば、18万馬券を的中することも簡単だったかもしれない。とはいえ、一般のファンは関係者との繫がりを持たないため、どうしてもマスコミが流す耳障りのいいコメントを頼りにするほかない。残念なことに、このような状況を作り出しているのは、表面的な情報しか知らせてくれない多くの新聞やTVなどのメディアである。
そして、これらを鵜呑みにした大多数のファンが、最終的な各馬の人気を形成する。その結果、危険な人気馬が敗れ、一発を狙う陣営から送り込まれた絶好調の刺客が激走するという悪循環に陥ってしまうのだ。
結局、表面的な情報に惑わされる「負け組」から抜け出すためには、信用できる確かな情報を手に入れるしか、打開策が残されていないという厳しい現実に直面する。かといってそんな都合のいい話があるなら苦労はないだろう。
今年の宝塚記念で上位人気が予想されるクロノジェネシスやレイパパレにしても、盲目的に信じてしまうには、少なからず不安がある。どちらも信じていいのか、それとも片方は不安があるのか、はたまた2頭とも……。
そこで、救世主となり得るのが他の追随を許さない情報量と、その正確さで高配当的中を連発しているプロの集団『競馬セブン』の存在だ。プロである彼らが武器とするのは徹底した現場主義。当日の各馬の状態や馬場コンディション、枠の有利不利やレース展開、天候など、細部に至るまで目を光らせている。
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波乱の続いた春G1でも、競馬セブンは10戦7勝と絶好調。計139万円を獲得してその実力を存分に発揮した。大本命エフフォーリアが敗れた日本ダービー(G1)や8番人気の伏兵ダノンキングリーがグランアレグリアを破った安田記念(G1)も、プロにとっては「ドル箱」だったというのだから、人気に振り回される我々のような素人とは一線を画している。
ちなみに今年の宝塚記念についても『競馬セブン』は、早くも激走必至の穴馬を把握しているというのだから、さすがプロというしかない。我々ファンからしたら垂涎の情報だけに何とか教えてもらえないかと交渉してみたところ、「一部でよければ」という条件でOKが出たので少しだけ紹介したい。
「今年の宝塚記念の下馬評はクロノジェネシスVSレイパパレの構図となっていますが、いずれも絶対の信頼を置けるのかとなると、決してそうではありません。クロノジェネシスは昨年と違って海外遠征からの復帰初戦。レイパパレの大阪杯は展開に恵まれたことも大きかった上に、コントレイルが回避したように消耗の激しいレースでした。
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