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怪物エピカリスの米国3冠挑戦は実現せず?昨年のラニにあって、エピカリスに足りないものとは。「10年に一頭の逸材」が背負う悲しき宿命

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 実際に昨年のエピカリスは北海道2歳優駿(G3)を圧勝しながらも、翌年の海外遠征を睨んで、勝てる可能性が高かった全日本2歳優駿(G1)をパスした経緯がある。それだけを見ても、規格外のタフさがあるとは言い難いだろう。

 つまり、日本馬が米国3冠を戦い抜くには、通常の海外遠征とは異なった少なくとも「2つ」の要素が必要ということになる。

 一つはリスクを背負えるだけの「オーナーサイド」の覚悟。そして、もう一つは過酷なローテーションに耐え得るだけの「馬」のタフさだ。この”人馬一体”となった条件がそろって、初めて米国3冠挑戦という具体的な選択肢が生まれるのではないだろうか。

 昨年のラニの偉業により、米国3冠との距離が大きく近づいたことは確かだ。だが、それでも日本競馬にとって米国3冠は未だ「現実的なターゲット」ではなく、「夢」や「ロマン」といった色合いが濃い。

 怪物エピカリスは、その高き壁に挑むに十分なポテンシャルを感じさせるが、同時に高額の賞金を稼ぎ出す「経済動物」の悲しき宿命からは逃れられないのかもしれない。

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