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【きさらぎ賞(G3)展望】クラシックの主役へ「超大物」サトノアーサーが始動! 偉大なる先輩サトノダイヤモンドが歩んだ「王道」へ


 昨年はマカヒキで日本ダービーを制覇した川田騎手がここまで必死になるということ自体が、すでに本馬の類稀なる素質を物語っているといえるが、ここで果たしてどのような走りを見せるのか。

「本命不在」といわれる3歳牡馬クラシックに、ついにその穴を埋めるべき存在が現れるのだろうか。

 とはいえ、サトノアーサーはまだ条件戦を勝ち上がったばかり。同世代のトップレベルとの力の比較は不透明だ。そういった意味でも、すでにトップレベルの中で確かな経験を積んできたダンビュライト(牡3歳、栗東・音無秀孝厩舎)には一日の長がある。

 前走の朝日杯フューチュリティS(G1)では2番人気に推されながらも、伸びを欠き13着に大敗。だが、あれがこの馬の本当の姿ではないはずだ。主戦のC.ルメール騎手もスローペースに敗因を求め、もっと距離が長い方がいいと分析している。

 2走前のサウジアラビアロイヤルC(G3)では、後に東京スポーツ杯(G3)も連勝してクラシックの有力候補に躍り出るブレスジャーニーに食い下がっての2着。もともと長く良い脚が使えるタイプで、ハーツクライ産駒ということもあって距離が伸びるのはプラスだろう。相手は評判馬だが、この馬もクラシックに向けて正念場を迎えている。

 1週前追い切りで抜群の動きを披露したのがプラチナヴォイス(牡3歳、栗東・鮫島一歩厩舎)だ。

 栗東のCウッドで3頭併せを行ったプラチナヴォイスだが、破格の動きを披露。6ハロン79.4秒、ラストも12.2秒でまとめると、最後は併せ馬2頭を1.8秒もぶっちぎる”独走”を見せた。これには管理する鮫島調教師も「動きは上々」と太鼓判。臨戦態勢は完全に整っている。

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