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JRA 池添謙一「全額投資」も0円終了……大逆転負けにそら笑いも、随所に見られた勝負師たる由縁

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池添謙一騎手

 現役屈指の勝負師で知られるジョッキーでも、ギャンブルでは持ち前の勝負強さを発揮できなかったようだ。

 16日、YouTubeチャンネル『ボートレース公式 BOATRACE official」にて『ボートレーススペシャルLIVE 大村SGボートレースクラシック 初日8R~12R』が放映された。この番組にゲストとしてJRAの池添謙一騎手がリモート出演した。

 番組冒頭で「ギャンブル好き」を公言した池添騎手は、ボートレーサーナンバーワンを決めるSGボートレースグランプリを昨年、現地で観戦するなどボートレース好きで知られている。同番組へ約2年ぶりのゲスト出演となった今回は、プラス収支を宣言していた。

 先日のフィリーズレビュー(G2)で初騎乗となったサブライムアンセムを勝利に導いたばかりの勝負師は、1R目から早速大勝負に出る。

 番組内では各出演者に軍資金2万円が支給されたが、池添騎手は何と最初から約半分の9600円を賭けたのだ。共演者から軍資金の心配をされるも、同騎手は「当てるんで大丈夫です」と余裕しゃくしゃくだった。

 肝心のレースだが見事、同騎手が本線で購入した3連単「2-346-346」が的中……するかに思われたが、何とラストターンマークで5号艇が3号艇を逆転したことにより、着順が「2-4-5」となり惜しくも不的中だった。

「コースを3周するボートレースですが、基本的に最初の1周で大方の着順が決まります。ですから、最終コーナーで逆転というのは、正直あまり見られません。池添騎手もまさかと思っていたことでしょう」(競馬誌ライター)

 的中を確信したのか、安心してレースを観戦していた池添騎手。ボートに詳しい共演者から「池添さんはもう安心して見ていられますね」とまで言われるほど、的中が目と鼻の先だった。

 それだけに最終コーナーでの大逆転劇には、池添騎手はただただ笑うことしかできず。いきなり出鼻をくじかれることになってしまった。

 いきなり軍資金の半分が消える最悪のスタートとなったが、このまま簡単に負けないのが勝負師・池添謙一である。2R目はプライベートでも仲良くしている丸野一樹選手を3着までにしか入れない、私情を捨てた8000円投資の勝負に出ると、見事的中。

 そして、3R目は手広く3連単で16点勝負に出る。すると、最初の1周目では抜け目決着濃厚に思われたが、道中で逆転劇が起こって、各2000円で購入した本線が見事的中。軍資金が4万6000円にまで増えることとなった。

 その後、番組内のミニゲームによるボーナスで、舟券資金が5万3000円まで増大した池添騎手は、最終レースで全額の大勝負へ。穴目も考慮して広めに3連単計33点の5万3000円分の舟券を購入し、大勝ちを狙った。

 しかし、大勝負に出た最終レースの出目は「1-5-2」。惜しくも3着の2番だけ買っておらず、抜け目でハズレ。全額を投じたため0円で終了となった。

 今週末は若葉S(L)のショウナンアデイブ、来週末は高松宮記念(G1)でメイケイエールの騎乗が控えている池添騎手。ボートで大勝ちして、ゲンを担ぎたいところだったかもしれないが、残念ながら上手くはいかなかった。

 それでも途中の競馬に関する質問へ丁寧に回答し、連続的中するなど大いに番組を盛り上げる姿には、池添騎手がトップジョッキーであり続ける理由が隠されている気がした。これから始まる春のG1戦線を、大いに盛り上げていくことに期待したい。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

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