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JRA C.ルメール、横山武史を苦しめる「春の嵐」がD.レーンを襲う!? 2年ぶりの来日に立ち込める暗雲…「相思相愛」の強力バックアップが期待できない裏事情

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D.レーン騎手

 波乱続きの春のG1戦線。先週は「中休み」の週であったが、今週から再始動。天皇賞・春(G1)から安田記念(G1)まで、6週連続で続くG1レースに競馬界の盛り上がりも最高潮を迎える。

 そこに更に熱を呼び込む話題となっているのが、オーストラリアのトップジョッキー、D.レーン騎手の来日だ。同騎手の来日は2020年以来の約2年ぶり。今回は今週末から宝塚記念(G1)当日の6月26日までの約2か月間、日本での騎乗を予定している。

 レーン騎手は過去に2度、短期免許を取得して来日しているが、19年は2か月で38勝、20年は3か月で41勝と驚異的な活躍を見せている。

 この成績は流石「世界レベル」のジョッキーといったところ。だが、いくらレーン騎手といえども騎乗馬に恵まれなければ、これ程の成績は残せないだろう。レーン騎手の日本での大活躍の大きな支えとなっているのが、堀宣行調教師の存在だ。

 レーン騎手の日本での79勝のうち、24勝は堀厩舎の管理馬でのもの。勝利数の30%を堀厩舎が占めており、レーン騎手にとっては心強い。

 先週は管理馬の出走が福島牝馬S(G3)のサトノダムゼル1頭のみだったように、堀厩舎側もレーン騎手の受け入れ態勢は万全。20年もレーン騎手が来日する前週は、管理馬の出走が重賞の1鞍のみであった。

 このローテーションの調整は間違いなく、「1頭でも多く」レーン騎手に騎乗してもらう意図が働いているはず。堀厩舎とレーン騎手のタッグはまさに「相思相愛」といえよう。

 19年、20年にレーン騎手が来日した際は、騎乗開始初週にそれぞれ4勝、3勝のロケットスタート。今週末のレースは「レーンを買えば大丈夫」と思う方も多いのではないか。

2年ぶりの来日に立ち込める暗雲…

 しかし、今年はレーン騎手の活躍に暗雲が立ち込めている。その暗雲こそが「相思相愛」である堀厩舎の不振だ。

 今年の堀厩舎は1月に5勝。2月はフェブラリーS(G1)をカフェファラオ、共同通信杯(G3)をダノンベルーガが勝利して重賞2勝。順調な滑り出しを見せていた。

 ところが現在は状況が一変。3月、4月には1勝ずつしか挙げられず、年明けの好調とは裏腹に大不振に陥ってしまった。この急ブレーキが響いてか、リーディングも昨年は14位であったが、現在は28位に留まっている。

 不調がこの先も続くようであれば、堀厩舎の「頼みの綱」であるレーン騎手への影響は必至。過去の来日時のような成績を残すのは「一筋縄」ではいかないだろう。

 春のG1戦線の荒れ模様に巻き込まれ、最近はC.ルメール騎手や横山武史騎手といった上位騎手が人気に応えられていない。トップジョッキーの相次ぐ不振で「信頼できる騎手」が見えない状況、レーン騎手の来日を「頼みの綱」にしているファンも多いのではないか。

 ただ、結びつきが強い堀厩舎の調子が上がらないだけに、レーン騎手に対しても過信は禁物だ。日本競馬界を取り巻く「春の嵐」に、レーン騎手が巻き込まれることも考えられる。果たしてレーン騎手は今回の来日でどのような成績を残すのか、その騎乗に目が離せない。

(文=エビせんべい佐藤)

<著者プロフィール>

 98年生まれの現役大学院生。競馬好きの父の影響を受け、幼いころから某有名血統予想家の本を読んで育った。幸か不幸か、進学先の近くに競馬場があり、勉強そっちのけで競馬に没頭。当然のごとく留年した。現在は心を入れ替え、勉強も競馬も全力投球。いつの日か馬を買うのが夢。

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