大阪杯の有力馬マカヒキとサトノクラウンが”水面下”で激しく激突!? お互いの生き残りをかけ、二転三転する「天の意志」を掴むのは……
競馬ファンの皆様、いよいよ春のG1シーズンが幕を開けましたが、いかがお過ごしでしょうか。藤田ハチ子でございます。
昔から、晴れてほしいときは「てるてる坊主」を吊り、逆に雨が降ってほしいときは逆さに吊り下げるという迷信?があります。では1人が晴れを願い、もう1人が雨を願えば、その日の天気はどうなるのでしょうか。
答えはさておき、今週末の大阪杯(G1)を巡る戦いの水面下でも、そんな”合戦”が繰り広げられているのかもしれません。何故なら、昨年の日本ダービー馬マカヒキと、香港ヴァーズ(G1)の覇者サトノクラウンの両陣営はおそらく”真逆”のことを願っているからです。
この2頭は、前走の京都記念(G2)で激突。「稍重」で行われたレースは人気こそマカヒキに軍配が上がりましたが、最終的にはサトノクラウンの完勝でした。それもkg重い斤量での結果。マカヒキが久々だったとはいえ、小さくはない差がつきました。
そうなると同斤で迎える今回、もしも雨が降れば一気にサトノクラウン有利となる可能性が高いといえます。一方マカヒキ陣営もしきりに「良馬場でやりたい」と漏らしていますが、それは逆に「良馬場でさえあれば逆転できる」という自信の表れでもあるのでしょう。
対するサトノクラウンは、国内での全5勝のうち3勝が雨で重たくなった馬場という典型的な雨巧者。雨でマカヒキを始めとした有力馬が、いつもの能力を発揮できなければ占めたもの。昨年の宝塚記念(G1)で雨巧者マリアライトがキタサンブラックを撃破したように、一気に戴冠の可能性も高まってきます。
つまり、この”両陣営の願い”は真っ二つに割れ、まさに「天の意志」が両者の運命を大きく左右しようとしているというわけです。
実は、今週の週初めは”マカヒキ側の願い”が優勢でした。兵庫や大阪の週間天気予報では、来週まで多少の雲は出るものの「雨が降ることはない」とされていたのです。
PICK UP
Ranking
23:30更新- 【阪神JF】リバティアイランド、アスコリピチェーノ、ソダシを超える逸材!? 2歳女王決定戦で買うべき“大物馬主”推奨の2頭
- 【香港C(G1)展望】絶対王者ロマンチックウォリアーVS逆襲の女王リバティアイランド! ダービー馬タスティエーラ完全復活なるか
- 【阪神JF(G1)展望】L.デットーリ×米国2歳女王メイデイレディが日本襲来! フォーエバーヤング妹など日本の女王候補が迎撃
- 武豊「来年が楽しみ」ヤマニンウルス不在でも大健闘…フォーエバーヤング擁する世代レベルの高さも証明
- ミホノブルボンvsライスシャワー連想させた「100分の1」の攻防!同一馬によるワンツースリーは平地競走史上初
- 【香港マイル(G1)展望】3歳マイル王ジャンタルマンタルが待望の戦線復帰! 悲願達成のソウルラッシュと世界制覇に挑む
- 武豊「非常識な最高速」でチェルヴィニア置き去り…他馬を凌駕する切れにC.ルメール「ドウデュースと同じ走りは出来ない」
- JRA福永祐一ケイティブレイブ「西日で負けた」はサービス精神!?「面白いんじゃないかと……」ネットを炎上させた”言い訳”の真意
- ジャパンCでも天皇賞・秋でも下馬評覆す4歳馬の好走…「最弱世代」の汚名返上着々、出遅れて逃げてもダービー馬に先着の逸材が待望の復帰
- ハーツクライ産駒でも走りはディープインパクト?有馬記念に潜むファンの夢と希望とロマンと甘い罠
関連記事
大阪杯(G1)マルターズアポジーの前走がヤバイ……「サイレンススズカ級」の”暴走”押し切りに「有馬とは別馬」
大阪杯G1昇格がステファノスにとって「ありがたすぎる」? 真意を物語るパートナーの発言と、昨年の鳴尾記念&宝塚記念から垣間見える「地の利」とは……
大阪杯ヤマカツエースに宿る池添親子の”野望”。父が導き出した「至高の馬体」と息子が編み出した「究極の競馬」が”鬼門”の仁川で開花する
【データが示す】キタサンブラック大阪杯ぶっつけローテの「危険度」参考になるのは「あのレース」だ
【徹底考察】大阪杯(G1)サトノクラウン「週末の晴れ予報で”終了”?アッと驚く勝利と不可解な大敗を繰り返す『よくわからない馬』を徹底検証」