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【皐月賞(G1)回顧】「信じられない」若武者・松山弘平とアルアインが大波乱の主役に躍り出る! ファンディーナ69年ぶりの偉業ならず

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 ラスト200mを切ってファンディーナが脱落し、先頭はこの3頭の争いに。そこからペルシアンナイトが一瞬先頭に立つも、そこにアルアインが一歩ずつねじ伏せるように強襲。最後はクビ差だけ交わしてゴールに飛び込んだ。

「信じられない気持ちです。乗せていただいた関係者の方々に感謝したいです」

 これがデビュー9年目でこれが初のJRA・G1制覇となった松山弘平騎手は、感無量といった感じで勝利騎手インタビューに応じた。昨年はミッキーアイルと挑んだ高松宮記念とスプリンターズSで共に2着。朝日杯フューチュリティSでも3着と、G1であと一歩の涙をのみ続けていた。

「ここまで育ててくれた家族。特に祖父が競馬好きで……今はもういないんですが『ついにやったよ』と伝えたいです。馬場の悪い3、4コーナーで少し手応えが悪くなりましたが、最後はしっかり伸びてくれた。勝ちに行って外の少しよれましたが、馬が頑張ってくれました。(前走の感触から)ここでも十分にやれると思っていました。長所は自在性のあるところで、乗りやすい馬なので距離が伸びても大丈夫だと思います」

 これで前走の毎日杯(G3)に続く連勝。主役として迎える日本ダービー(G1)では、また新たなプレッシャーと戦うことになるだろう。

 一方でインコースから上手な競馬をし、一時は先頭に立ったペルシアンナイトは最後の最後で競り負けて2着。鞍上のM.デムーロ騎手は「もう少しスムーズだったら……」と悔やんだが、リーディング騎手として変わらず好調を維持しているようだ。

 3着にはしぶとく粘ったダンビュライト。今年の3歳が初年度産駒となる新種牡馬ルーラーシップが見せ場を作った格好だ。ファンディーナを徹底マークし、競り落としたところまではレース後に「持ち味は出せた」と語った武豊騎手の青写真通りだったが、最後に失速してしまった。

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