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【天皇賞・春(G1)展望】キタサンブラックVSサトノダイヤモンド! 武豊25年ぶり「世紀の対決」の幕が上がる!

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 サトノダイヤモンドは菊花賞(G1)を勝っており、さらにここが初対決ではない。昨年の有馬記念(G1)では、キタサンブラックを退けて見事優勝しているのだ。

 年明け初戦となった前走の阪神大賞典(G2)では、まるで菊花賞のVTRを見るような完璧のレース運び。道中は中団にどっしりと構えると、勝負所で早めに進出。最後も先に抜け出したシュヴァルグランをあっさりと捉え、単勝1.1倍の圧倒的人気に応えている。

 ライバル・キタサンブラックと同じように栗東のウッドコースで行われた1週前追い切りは6ハロンを82.8秒、ラスト11.8秒と奇しくもライバルと同タイム。見守った池江調教師も「(前走より)トータルで良くなっている」と確かな手応えを感じているようだった。

 両頭とも、秋には世界の頂点を狙って凱旋門賞(仏G1)に出走する予定。日本最強馬として世界に挑むためにも、ここで勝利を譲るつもりはないだろう。

 絶対王者同士の決戦とあって、他のライバルは苦しい立場に立たされているが、その2頭と未対戦のシャケトラ(牡4歳、栗東・角居勝彦厩舎)は大きな野望を持っていい存在だ。

「未完の大器」が、ついにG1の舞台にやってきた。ここまで6戦4勝、2着1回3着1回というパーフェクトという意味では、サトノダイヤモンドと並び立つ。デビューこそ昨年6月と遅れたが、そこからの条件戦はすべて単勝1倍台。1月の日経新春杯(G2)で初めて1番人気ではなかったが、1000万下からの格上挑戦で2番人気というのが、この馬の大器たる片鱗だ。

 その期待に応えるように、昨秋にはサトノダイヤモンドと接戦を演じた強豪ミッキーロケットからハナ差の2着で賞金の上積みに成功。圧巻だったのは前走の日経賞(G2)で、ゴールドアクターやディーマジェスティといったG1馬を退けて重賞初制覇を飾っている。

 実績こそ両雄には劣るが、底知れぬパフォーマンスがどこまで通用するのか。シャケトラにとって重要な試金石の一戦となる。

 この馬が未だG1未勝利なのは、生まれた時代のせいなのか。昨年3着のシュヴァルグラン(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)が得意の舞台で2強崩しを狙っている。

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