JRAと藤田伸二氏が「和解」!? 引退時に痛烈批判も「共通の敵」の登場で来年の現役復帰が現実味?
元JRAのトップジョッキー藤田伸二氏が「現役復帰する」というニュースがあってから約1カ月以上が過ぎた。
JRA通算1918勝(うちG1・17勝)を誇る大ジョッキーの電撃復帰という前代未聞の内容だけに、当初はその信憑性さえ疑われたが、マスコミ各社の報道を受けて本人が公式サイトで「騎手復帰を目指すプランを考えていたのは事実」と表明した。
ただし、復帰するのは古巣のJRA(日本中央競馬会)ではなく地方のホッカイドウ競馬。当の本人も「あくまでプランの一つ」と強調したことで事態は一時沈静化した。あれから約1カ月、表立った報道はないが”プラン”は前に進んでいるのだろうか。
というのも、肝心のホッカイドウ競馬を統括するNAR(地方競馬全国協会)が、藤田氏の復帰を受け入れるのかという問題がまずある。藤田氏も「色々なハードルはある」と語っているように、単純に前代未聞というだけでなく、その裏側にはNARとJRAの複雑な関係があるようだ。
「近年、売り上げが絶好調の地方競馬ですが、その背景にはJRAが『即PAT(インターネット投票システム)』を地方競馬に開放したことが非常に大きいといわれています。もともと交流重賞などで友好関係を深めていたNARとJRAですが、来年のJBC競走を初めて中央競馬の京都で行うなど、近年はより結束を深めている印象があります。
昨年約200億円と好調な売上を記録したホッカイドウ競馬も、もちろん中央競馬あっての成功。引退した際にJRAに批判的な態度を示していた藤田元騎手を受け入れるかは微妙なところでしょうね。地元の藤田騎手が復帰すれば売り上げ的にも目玉の1つになり得ますが、万が一にもJRAの機嫌を損ねるとなると……」(競馬記者)
ただ、その一方で現地では着々と復帰に向けた動きがあるようだ。『競馬最強の法則』(KKベストセラーズ)によると藤田氏本人はすでにやる気満々らしく、交流のある馬主のバックアップで復帰した際に所属する厩舎もすでに決まっている模様。先日は現地にも顔を出して「来年からよろしく」と挨拶していたそうだ。
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