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2017.04.29 11:07
今年は新種牡馬がヤバい!? オルフェーヴルVSロードカナロアの熾烈極まる覇権争いに「欧州王者」が参戦する超ハイレベル世代!
編集部
ただし、今年はオルフェーヴルという超大物の1強ではない。産駒数では154頭の三冠馬を上回る180頭を送り込むロードカナロアがいるからだ。昨年のNo.1がルーラーシップで130頭程度だったことを鑑みれば、今年の期待値の高さがうかがえる。
近代競馬の根幹は何と言ってもスピード。今年の天皇賞・春のメンバーを見渡しても、もはやスタミナ一辺倒のステイヤーは絶滅危惧種になりつつある。そういった意味で2013年の年度代表馬ロードカナロアが秘めるスピード能力は超一級品。ディープインパクトに次ぐ種牡馬キングカメハメハ後継の「大本命」といえる。
注目はドバイワールドカップで2着した名牝トゥザヴィクトリーとの間に誕生したトゥザフロンティアだ。兄にトゥザグローリー、トゥザワールドといった重賞ホースがいるもののG1にはあと一歩手が届いていない。父がキングカメハメハから本馬に替わったことで結果を残せば、今後の展望に大きな光が差してくる。栗東の池江泰寿厩舎に入厩予定でエリート街道を歩みそうだ。
他にもエリザベス女王杯を制したフサイチパンドラ、ヴィクトリアマイルを勝ったコイウタなど、やはり過去にキングカメハメハを配合した経験のある繁殖牝馬が目立つ。父の体調が思わしくないため、ここで大きな結果を残すようなことがあれば、一気に種牡馬界のNo.2に取って代わる可能性もあるロードカナロア。その絶対的スピードも然ることながら、産駒がどこまで距離を伸ばせるのかにも注目だ。
そしてもう1頭、忘れてはならないのが欧州の超大物ノヴェリストである。
キングジョージ6世&QESを5馬身差のレコードで快勝するなど、現役時は紛れもなく世界トップクラスの能力を誇っていたノヴェリスト。この馬の最大の特徴は、俗に「ドイツ血統」といわれる日本にほぼ馴染みのない血統であるということだ。
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