
【福島記念(G3)予想】オニャンコポンは「危険な人気馬」として自信の切り!
今回はローカルのハンデ重賞・福島記念(G3)を予想していく。
例によって過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていくことにしよう。
オールカマー 5頭
オクトーバーS(L、OP) 4頭
札幌記念 3頭
天皇賞・秋、毎日王冠、京都大賞典、富士S 各2頭
秋華賞、小倉記念、新潟記念、セントライト記念 各1頭
リステッド 1頭
オープン特別 3頭
条件特別(3勝クラス) 2頭
となっている。開催時期の関係もあるのだろうが、ローカルのG3重賞の割に前走はG1、G2が多い。前走G3やオープン戦、条件戦であれば好走が前提になるが、前走が格上のレースであれば大敗していても無碍にするべきではなさそうだ。
続いて人気順の成績を見ていく。
1番人気 2-3-3-2
2番人気 4-1-2-3
3番人気 1-2-1-6
4~6番人気 2-2-2-24
7~9番人気 1-1-1-27
10番人気以下 0-1-1-67
となっている。1番人気、2番人気はアテにしていい。近5年でも必ずどちらかは馬券に絡んでいる。ハンデ戦の割に中穴程度の馬がイメージより好走していない。とはいえ、上位人気だけで決まったのは過去10年で1度だけなので中穴程度の馬は要検討だ。
これらを踏まえて「◎」は穴っぽいところから5番コスモカレンドゥラとする。
前走はケフェウスS(OP)。内枠を利してハナに立ち、緩いペースで逃げを打って直線に入ると、そのまま先頭に立って後続を並ばせず勝利した。
一昨年9月にオープン入りしてはいるが、重賞は昨年の中山記念(G2)6着と今年の中山金杯(G3)しんがり負けがあるだけで、ひたすらリステッドと特別戦を走ってきた。
2歳時にはホープフルS(G1)4着という成績が残っており、そのときは逃げを打っている。陣営がここでも逃げにこだわる戦術を考えてくれれば、あるいは連勝してしまう可能性もゼロではない。同型の重賞ウィナーが2頭いるが、機先を制すことができればということも含め人気薄の可能性に懸けて押さえてみたい。
「○」も穴馬で14番ゴールドスミスを挙げる。
前走はオクトーバーS(L)。中団より後ろ目につける競馬で、直線外に持ち出して横並びの追い比べを制して勝利した。
この馬は勝ち味に遅かったこともさることながら途中で丸2年休養したことなどで、ようやく3勝クラスを脱出したのが今年の7月。
2走前の新潟記念(G3)では軽ハンデながら見せ場もなく7着に沈んだものの、前走は上手く立て直してオープン初勝利を挙げている。重賞とリステッドでは格の違いはあるものの、前走のリステッドは重賞とさほど変わらないメンバーが揃っていた。しかも新潟記念より3kgも重い斤量ながら好タイムで勝っており、上がりもキャリア3度目の33秒台をマークしている。
8歳馬ということで大きな上がり目はなかろうが、オープン2戦目でしっかり結果を残したことや前走から据え置きの斤量は、それなりに能力を見込まれている証拠。人気もないので押さえるだけの妙味たっぷりだ。
「▲」は人気サイドだが1番アラタを推す。
前走は札幌記念(G2)。ジャックドールとパンサラッサの2頭が前で牽制しながら走る展開で、中団を追走。直線では前にいた馬が軒並み止まらず、差しが届かないまま4着に終わった。
昨年の3着馬。前回は4連勝でオープン特別まで勝ち上がった勢いで好走したが、今年は初戦からパッとしないレースが続いている。前走4着が今年一番上位にきたレースなだけに物足りない感はある。
とはいえ、昨年から斤量が据え置きになったことや時計の裏付けもあり、ローテーション的にも好走例があるので、今年に入っての凡走続きでも切り捨てるのはむしろ危ういと思われる。人気しそうではあるが、ここは素直に押さえるのが正解だろう。
「△」は人気サイドだが8番ベレヌスと穴馬9番フィオリキアリの2頭を挙げる。
ベレヌスの前走は京成杯AH(G3)で、好発からハナに立ったものの譲って番手からの競馬。直線でも粘ったのだが粘りきれず5着に終わった。
今年5月の谷川岳S(L)で2着に入ると、勢いそのままに中京記念(G3)も逃げ切って、まさに覚醒した感がある。前走はやや物足りない内容だったが、この馬は適距離がおそらく中距離で、マイルでは少し短かったものと考えられる。
今回は2000m戦ということで、逃げても番手でも前につけられればチャンスはあると考えている。ただし、斤量がトップハンデタイの57kgということ、そして57kgに好走歴がないので、その分だけ割り引いて印を軽くした。
フィオリキアリの前走は札幌記念で後方から競馬を進め、直線に向いたものの前が止まらなかったこともあって8着に敗れている。
この馬は新馬戦こそ勝ち上がっているが、その後がとにかく勝ち味に遅く、3勝クラスの脱出に14戦もかかっている。その後の重賞連戦だったが、どちらも8着と冴えない結果に終わってしまった。
ただ、どちらのレースも相手がそろっていた。今回は相手関係が楽になることと、斤量が3kg減の52kgで出られるのも有利に働く可能性がある。

人気どころでは12番オニャンコポンを切り。
前走はセントライト記念(G2)で、中団より前目で競馬を進めたが直線で力尽きて7着に敗れている。
このレースは3歳馬もそこそこ好走するレースではあるが、最後に3歳馬が馬券圏内に入ったのが17年で、その後3歳馬が馬券圏内に好走した例がない。また、16年は2着に入った馬がセントライト記念を経由してここに出走しているが、セントライト記念では2着しており、本馬のように巻き返しを期すという流れではなかった。
京成杯(G3)を勝っているのは確かだが、春2冠がいずれも凡走。夏を越して初戦がやはり凡走では京成杯の勝利がフロックと感じても仕方ない。近3走がまったく見どころない負け方をしているのに人気しそうなので、この馬はいわゆる「危険な人気馬」と考える。
ハンデキャッパーもこの馬の実力をさほどに高く評価していないようで、重賞ウィナーながら今回のハンデは前走2kg減の54kg。こうなると買い要素はないので、自信を持って切りとしたい。
ということで、今回は1番、5番、8番、9番、14番の5頭で3連複BOX10点勝負としたい。人気薄が本当に人気薄なので、印通り来るだけで高配当が期待できそうだ。
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