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【東京大賞典(G1)展望】絶対王者「引退」で世代交代の波…武豊の逆襲は?

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競馬つらつらより

 28日にホープフルS(G1)が行われ、2022年の中央競馬は終幕を迎える。一方、地方では29日に年末恒例のダート頂上決戦、東京大賞典(G1)が大井競馬場で開催される。

 今年はオメガパフュームが5連覇を達成できるかどうかに注目が集まるはずだった。しかし、秋初戦のみやこS(G3)で3着に敗れると、陣営が万全の状態で大一番に向かうことはできないと判断。急転直下の引退、種牡馬入りが決まった。

 主役不在となり迎える今年の東京大賞典は、どの馬が勝利に最も近いのか、展望していきたい。

 6月の帝王賞(G1)でオメガパフュームら歴戦の強豪を破りG1初制覇を遂げたのがメイショウハリオ(牡5歳、栗東・岡田稲男厩舎)だ。

 昨年11月のみやこSで重賞初出走初勝利を飾ると、続くチャンピオンズC(G1)は7着に敗れたが、今年3月のマーチS(G3)で重賞2勝目をゲット。平安S(G3)は3着に敗れたが、帝王賞でうれしいG1初制覇を飾った。

 夏を休養に充て、秋はJBCクラシック(G1)から始動。道中は勝ったテーオーケインズをマークする形で勝機を伺ったが、勝負所でついていくことができず。直線ではじりじりと伸びてはいたが、掲示板を確保するのが精一杯だった。

 ただ、レース後に主戦の浜中俊騎手が「次はもっと状態が上がるのでは」とコメントしたように、休み明けだったことが敗因の一つと分析。さらに「左回りより右回りの方が良い」とも話しており、右回りに替わる今回の方が力を発揮できそうだ。

 また、前走の敗戦もメイショウハリオを後押ししてくれるかもしれない。昨年秋以降の戦績を見ると、連勝・連敗は一度もなく、勝ちと負けを交互に繰り返している。傾向通りなら、叩き2戦目となる今回は勝つ番となるが、果たしてどうか。

 メイショウハリオと同世代で、重賞2勝の実績を誇るのはサンライズホープ(牡5歳、栗東・羽月友彦厩舎)だ。

 昨年のシリウスS(G3)で重賞初制覇を飾った後は不振に陥っていたが、2走前のみやこSで復活V。それまで先行して粘り込む競馬を貫いていたが、このレースでは出遅れたのが幸いした。

 それまでの先行競馬から一転、中団後方で脚を溜めると、直線猛然と追い込んでハギノアレグリアスを捉え、さらに後ろから猛追したオメガパフュームも凌いだ。

 続くチャンピオンズCでは11番人気に甘んじたが、道中最後方から上がり2位タイの末脚を駆使して6着まで追い上げ、差し競馬が板についてきた印象だ。

 地方参戦は今回が初めてとなるが、脚質転換に成功した今なら直線の長い大井は大歓迎。先行勢が崩れる展開になれば大外から強襲するシーンがあっても驚けないだろう。

 鞍上はこのレースで3勝を挙げている幸英明騎手が引き続き務める。

 2000年のファストフレンド以来、22年ぶりの牝馬による東京大賞典制覇を狙うのはショウナンナデシコ(牝5歳、栗東・須貝尚介厩舎)だ。

 今年5月のかしわ記念(G1)でも牡馬を蹴散らしてG1制覇を飾っており、今年のメンバーなら2000mのここでも好勝負は必至だろう。

 安定した先行力を武器に、1年以上にわたって馬券圏内を続けているのも心強い。昨年10月の西脇S(3勝クラス)以降の成績は「6-2-3-0」。そのほとんどが牝馬限定戦ではあるが、58kgを背負ったスパーキングレディーC(G3)で勝利を収めるなど、牡馬にも負けないタフさも備えている。

 55kgで臨める今回は、マイペースの逃げでしぶとさを生かせる展開に持ち込みたい。

 ここまで5歳世代3頭の名前を挙げたが、若い3歳世代にも将来有望な馬がいる。武豊騎手とのコンビで臨むハーツクライ産駒のノットゥルノ(牡3歳、栗東・音無秀孝厩舎)だ。

 デビュー2戦目までは芝で勝ち切れず、3戦目でダートに転向すると、安定した走りを続け、7月のジャパンダートダービー(G1、以下JDD)を制し、3歳ダート王に輝いた。

 秋は日本テレビ盃(G2)で始動して7着に敗れると、巻き返しを期したチャンピオンズCでも8着と期待を裏切っている。今のところ古馬相手には結果を残せていないが、ポテンシャルの高さはJDDで証明済み。同じ舞台でG1・2勝目を挙げることはできるか。

 ウシュバテソーロ(牡5歳、美浦・高木登厩舎)は、今春にダートに転向し本格化。4戦全てで上がり最速をマークするなど、強烈な決め手を武器に存在感を見せている。

 これが重賞初挑戦となるが、ダート替わりで覚醒する産駒が目立つオルフェーヴルを父に持つだけに侮れない1頭といえそうだ。

 今年は地方勢にもチャンスがある。アトミックフォース(牡6歳、船橋・山下貴之厩舎)は、今春に中央から南関東の船橋に転厩。初戦こそ4着に敗れたが、その後は5連勝中と勢いは随一。中央・地方合わせて23戦9勝の左回りから9戦0勝の右回りに替わるのは懸念材料だが、これを覆せれば上位を狙える。

 この他には、昨年の川崎記念(G1)とかしわ記念を制したカジノフォンテン(牡6歳、船橋・山下貴之厩舎)にも警戒は必要だろう。

 今年最後のG1レース、東京大賞典は29日15時40分に発走予定となっている。

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