JRA大阪杯(G1)「超豪華メンバー」に武豊ジャックドールも参戦! 継続騎乗のレジェンドと藤岡父子に複雑なジレンマ?

昨年、初の海外遠征となった香港C(G1)で7着に敗れたジャックドール(牡5、栗東・藤岡健一厩舎)。次走について注目が集まっていたが、今年初戦として大阪杯(G1)へ直行することが、藤岡師から明かされた。鞍上は前走に引き続き、武豊騎手がつとめる。
この記事に詳しいが、今年の大阪杯は昨年の最優秀4歳以上牡馬を獲得したタイトルホルダーをはじめ、最優秀4歳以上牝馬のジェラルディーナ、最優秀3歳牝馬のスターズオンアース、さらに有馬記念(G1)で復活の兆しを見せたエフフォーリアも参戦を予定しており、超豪華メンバーで争われる見込みだ。
藤岡師が「G1を勝つ力はありますし、勝たないと」と自信を見せるジャックドールは、昨年の大阪杯で5着に敗れた。当時は落鉄もあったため、1年越しのリベンジを狙う。
同馬の主戦は藤岡師の長男である藤岡佑介騎手が任されていたが、大阪杯の敗戦を機にネットの掲示板やSNSなどで一部のファンからコンビ継続を不安視する声も散見。札幌記念(G2)の勝利で鎮静化しつつあったものの、大一番となった天皇賞・秋(G1)の4着敗戦については、批判的な声が増えることとなった。
このレースではハナを奪ったパンサラッサが1000m通過57秒4の大逃げを打ち、最後の直線まで後続勢と大きな差をつける展開。最終的に上がり最速の末脚で優勝したイクイノックスの2着に敗れたが、後ろの馬に関しては超スローの上がり勝負といえる状況でもあった。
前走の札幌記念では、パンサラッサを早めに捕まえて勝利していたジャックドールだったが、天皇賞・秋の藤岡佑騎手は後方集団の前目につけていたものの、最後の直線まで相手のセーフティーリードを許したままのポジション。一瞬の切れよりも長くいい脚を使うタイプのジャックドールだけに、瞬発力勝負になって後れを取ってしまった。
そういった背景もあってか、香港Cで武豊騎手を起用して“鞍上強化” を試みたのだろうが、ゲートで激しくイレ込みを見せ、レースでも本来の力を発揮できないまま、不完全燃焼といえる凡走に終わった。
継続騎乗のレジェンドと藤岡父子に複雑なジレンマ?
激走した天皇賞・秋の目に見えない疲れや初の海外だったことを思えば、今年の大阪杯は陣営にとっても仕切り直しの一戦。もう一度武豊騎手の騎乗でジャックドールがG1級の実力の持ち主であるかどうかの“追試”ともなりそうだ。
もし武豊騎手でも凡走が続くようなら、場合によっては元々主戦を任されていた藤岡佑騎手の再登板ということもあるだろう。ただそうなると、ジャックドールに大きな期待を懸けている藤岡調教師としては素直に喜べないことも確かである。
いずれにしても、4月2日の当日に答えが出る。強敵相手にどのような走りを披露してくれるだろうか。楽しみに待ちたい。
PICK UP
Ranking
11:30更新
JRA 武豊は信頼度抜群!? 一球入魂ならぬ「一鞍入魂」の信頼度は本当か。川田将雅、横山典弘などトップジョッキーにみる「1日1鞍」限定の“勝負駆け”を探る!
JRA有馬記念(G1)「伝説の逃走劇」はキタサンブラックでも、ダイワスカーレットでもなく、あの馬!? 前走4馬身圧勝から狙うレジェンドの再現
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?- JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 東京競馬場に約20万人が殺到!? 朝6時からの大行列、怒号飛び交う陣取り合戦、そして…競馬が最も熱い時代、歴代最多入場者を記録した当時の記憶
- 今の競馬ファンは「ハズレ馬券」を投げ捨てない? 競馬場から姿を消した「敗者の断末魔」と感情のままに宙を舞い続けた「ハズレ馬券」の現在
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
関連記事

タイトルホルダーにジェラルディーナ、スターズオンアースも参戦に名乗り!?豪華絢爛にファンから「有馬記念並み」の声、大阪杯(G1)に「歴代最高」メンバー集結か

武豊、川田将雅、今村聖奈らが豪華共演!ジョッキー新年会では爆笑トークや驚愕エピソードも連発!?

JRA中内田充正厩舎「迷采配」で1勝取りこぼし、まるでリバティアイランドVSラヴェルの再現も…勝ち馬が見せたクラシック級のハイパフォーマンス

JRA川田将雅「リーディング陥落」で黄色信号!? 戸崎圭太やC.ルメールも反撃の狼煙、きさらぎ賞(G3)大本命フリームファクシに一抹の不安

ドルチェモア「NHKマイルC直行」で牡馬クラシック戦線に暗雲…波乱の世代に新星は現れるか
















