「とても3歳馬とは思えない」スプリント界の新星候補が破竹の4連勝!ハクサンムーン育ての親も絶賛、順調ならスプリンターズSで大仕事も?

スプリント界に新たな大物候補が現れたかもしれない。
26日、阪神競馬場で行われたマーガレットS(L)は、単勝1.3倍に推されたビッグシーザー(牡3、栗東・西園正都厩舎)が断然人気に応えて完勝。昨年の未勝利から続く快進撃を4連勝に伸ばした。
10頭立て芝1200mのレース。五分のスタートを決めたビッグシーザーは、内目の4、5番手を追走。前半3ハロン33秒8の淀みない流れの中、絶好の手応えのまま最後の直線を迎える。
残り300m付近で進路を外に切り替えると、前にいたミルトクレイモーとアームズレインの間を縫うように伸び、あっという間に先頭に躍り出ると、最後はブーケファロスの猛追を2馬身振り切ってゴールした。
「昨年の未勝利戦でレコード勝ちしているように、スピードに秀でたタイプなのはわかっていましたが、ここでも力が違いましたね。鞍上の幸英明騎手も『強かった』とべた褒めでしたし、最後は流す余裕すらありました。先々も大いに期待できそうです。
また、次走は間隔を空けて5月の葵S(G3)に向かう予定のようです。昨年の覇者ウインマーベルは、のちにスプリンターズS(G1)で3歳ながら2着に入りました。ビッグシーザーも葵Sを勝って順調に進むようなら、大仕事をやってのけるかもしれませんよ」(競馬誌ライター)
本馬を管理するのは、これまで阪神JF(G1)を勝ったタムロチェリーをはじめ、マイルCS(G1)を制したエーシンフォワードやサダムパテックなどを手掛けた西園正調教師。重賞勝ちの殆どが芝のマイル以下であるように、短距離馬の育成には定評がある名将だ。2013年のセントウルS(G2)は管理馬のハクサンムーンで、スプリント界の絶対王者ロードカナロアを撃破した実績も見逃せない。
そんな西園正師も、レース後には「非常に安心して見ていられました」「強いハクサンムーンの後継馬にと思います」とビッグシーザーを絶賛。『東京スポーツ』の記事によれば、戦前から獣医にも「とても3歳馬とは思えない」と評価された模様で、今後に期待を寄せているはずだ。
惜しくもハクサンムーンでは、高松宮記念(G1)やスプリンターズS(G1)でいずれも2着が最高だったように、スプリントG1制覇にはあと一歩届いていない西園師。新たな大物候補が現れたとなれば、夢が膨らむのも当然だろう。
「短い距離に特化して、頂点を目指したい」
その言葉からも、狙うは今秋のスプリンターズS一択だろうか。いずれにせよ、楽しみな新星が現れた。
PICK UP
Ranking
17:30更新
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
JRA有馬記念(G1)「伝説の逃走劇」はキタサンブラックでも、ダイワスカーレットでもなく、あの馬!? 前走4馬身圧勝から狙うレジェンドの再現- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- JRAにピンポイントで「潰された」殿堂馬……「障害最強馬」オジュウチョウサンが超えるべき「最後の壁」は、強過ぎるが故の”歴史的遺恨”
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
- 母の全兄は「G1優勝」の現役種牡馬! 新進気鋭のオーナーがJRA新馬戦初V
















