
横山典弘「ポツンが過ぎる」驚愕32.5秒空砲に悶絶…!? 上がり3ハロン近10年2位でも届かない絶望的位置取り
26日、春競馬の開幕を告げる阪急杯(G3)は、2番人気のアグリ(牡4歳、栗東・安田隆行厩舎)が2番手から抜け出して勝利。これで4連勝となり、春の短距離王決定戦・高松宮記念(G1)に大きく前進した。
15頭立て、芝1400mのレース。スタートを決めるとダッシュ力の違いで、あっさりと好位に取りついたアグリ。最後は2着ダディーズビビッドとの接戦になったが、鞍上の横山和生騎手が「いろんな面で見違えるよう」と舌を巻く成長力を見せつけている。
結局、道中2番手のアグリが1着、4番手だったダディーズビビッドが2着という、阪神内回りコースらしい前残りのレースだったが、そんな中で脚光を浴びたのが10番人気で4着まで追い上げたグレイイングリーンだった。
レース後、鞍上の団野大成騎手が「最後よく詰めてくれた。坂を上がってからも根性を見せて頑張ってくれた」と褒め称えたグレイイングリーンは、後方から上がり3ハロン33.5秒という素晴らしい末脚を発揮。前残りの展開もあって最後はホウオウアマゾンとの3着争いに敗れたが、重賞でも上位の切れ味は今後も大きな武器になるはずだ。
だが、そんなグレイイングリーンでさえ比べ物にならない、断トツに速い上がり3ハロンを記録した馬がいる。4番人気だったルプリュフォール(セン7歳、栗東・松永幹夫厩舎)だ。
極上の切れ味を見せたグレイイングリーンを上がり2位に抑え、ルプリュフォールが記録した上がり3ハロンは1秒も速い驚異の32.5秒。グレイイングリーンが4着だったことを考慮すれば、余裕で突き抜けていてもおかしくない破壊力だ。

しかし、道中の位置取りがあまりにも後ろ過ぎたため結果は6着……。鞍上を務めたのは横山典弘騎手だった。
「今回は主戦の武豊騎手が中山記念(G2)のドーブネに騎乗した関係で、横山典騎手が騎乗していましたが、位置が後ろ過ぎて中継の画面から消えてしまうほどでした。
元々スタートに不安があるルプリュフォールと、馬群から離れた“ポツン”で有名な横山典騎手のコンビということで、今回もある程度後方からになる可能性が高いことはわかっていました。ですが、想像以上に後ろでした……(笑)。最後の直線で馬群に突っ込んでいればワンチャンスありそうな末脚でしたが、大外に持ち出してはさすがに届かないですね」(競馬記者)
「ポツンが過ぎる」驚愕32.5秒空砲に悶絶…!?
この結果には、ネット上の競馬ファンもSNSや掲示板などで「道中で諦めました」「ポツンが過ぎるわ!」「(後ろ過ぎて)ゴール前まで見失ってた」と、横山典騎手の騎乗に悶絶といったところか。
中には「安定のポツン」「わかりきってたこと」「そもそもこの馬と横山典弘を買うのが悪い」といった冷静な声もあった。
ちなみに過去10年の阪神内回りのレースで上がり3ハロン32.5秒以上を記録したのは、今回のルプリュフォールと2017年のセントウルS(G2)でメラグラーナが記録(32.4秒)した2例しかない。メラグラーナは4着だったが、3着のダンスディレクターも上がり3ハロン32.6秒だったように、速い上がりが出るレースだった。
そういった意味でも、上がり2位のグレイイングリーンに1秒の差をつけたルプリュフォールの上がり3ハロン32.5秒は極めて異例だ。
レース後「展開が向かなかった」とコメントしている横山典騎手だが、それだけが敗因とは思いたくないファンは少なくなさそうだ。
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