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川田将雅「無双状態」でもダノンベルーガ降板…蜜月関係のオーナーがJ.モレイラ起用のワケとは

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川田将雅「無双状態」でもダノンベルーガ降板…蜜月関係のオーナーがJ.モレイラ起用のワケとはの画像1
川田将雅騎手 撮影:Ruriko.I

 26日の高松宮記念(G1)が終わると、2023年の中央競馬も1/4が終了したこととなる。つい先日、東西の金杯で幕を開けたばかりのような気もするが、時が経過するのは早い。

 ここまでを振り返ってみると、武豊騎手のJRA通算4400勝や、パンサラッサのサウジカップ(G1)制覇などが主な話題として挙げられそうだ。また、現在リーディングのトップに君臨している川田将雅騎手の無双ぶりも一際目を引いている。

 昨年143勝を挙げて初の全国リーディングに輝いた同騎手は、JRA賞で騎手大賞のタイトルも獲得。今年も1月だけで16勝をマークするなど、見事なロケットスタートを成功させた。

 先週の開催終了時点で41勝を挙げており、勝率34.5%、連対率59.7%、複勝率72.3%という、これまで見たことのないような高い数字をキープしている。今週末はドバイ遠征を予定しており、世界の大舞台でどのような騎乗を見せてくれるのか非常に楽しみだ。

川田将雅「無双状態」でもダノンベルーガ降板…蜜月関係のオーナーがJ.モレイラ起用のワケとはの画像2
ダノンベルーガ 撮影:Ruriko.I

 そんな名実ともにトップジョッキーまで上り詰めたと思われる川田騎手だが、ドバイターフ(G1)に出走を予定しているお手馬のダノンベルーガ(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)を降板する運びとなったことには、驚いたファンも多かったのではないか。

 人馬は昨年の皐月賞(G1)で初タッグを結成。同レース4着、続く日本ダービー(G1)では1番人気に支持されたが、同じく4着に敗れた。休養を挟んで臨んだ秋2戦も、天皇賞・秋(G1)で3着、ジャパンC(G1)は5着と、共に善戦止まりに終わっている。

 その後は放牧に出されたダノンベルーガだったが、3月に堀師がドバイターフの招待を受諾したことを発表。鞍上こそ発表されなかったものの、当日のドバイには川田騎手も参戦予定であったことから、コンビ継続が濃厚と思われていた。

 しかし先週、J.モレイラ騎手にダノンベルーガの騎乗依頼があったことを海外メディアの『アジアンレーシングリポート』が報じると、今週22日にJRAから発表されたドバイターフの出馬表でも同馬の鞍上がモレイラ騎手になっていたことから、川田騎手の乗り替わりが確定となった。

蜜月関係のオーナーがJ.モレイラ騎手起用のワケとは

 川田騎手は先述の通り、昨年は全国リーディングを獲得し、今年も圧倒的な成績を残している。テン乗りの外国人ジョッキーに手綱を譲るということは、未だに関係者から全幅の信頼を得るまでには至っていないということだろうか。

 特に当日はドバイにいるにもかかわらず、ダノンベルーガに騎乗することが叶わないというのは、本人としても何かしら思うところがあるかもしれない。

「同馬のオーナーであるダノックスと川田騎手は懇意の仲として知られているだけに、この乗り替わりにはちょっと驚きましたね。ただ一方で、管理する堀師とモレイラ騎手もコンビで海外G1・3勝を挙げるなど相思相愛の間柄です。外国人騎手の起用を優先している調教師だけに、予想の範囲内ではあります。

また、川田騎手はこれまでドバイでG1勝利経験はありませんが、モレイラ騎手は2017年に神騎乗でヴィブロスをドバイターフ優勝に導くなど実績もあります。そういった事情を加味すると、オーナーサイドも譲歩したということも考えられそうです」(競馬誌ライター)

 ちなみに川田騎手から外国人騎手にスイッチして海外でG1初優勝を成し遂げたダノックスの馬といえば、過去にダノンスマッシュがいた。同馬は帰国すると再び川田騎手に戻って次走の高松宮記念(G1)を制したが、果たしてダノンベルーガは今後どうなるだろうか。まずは週末、ドバイでの好戦を期待したい。

GJ 編集部

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