真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.05.12 08:17
「強奪屋」戸崎圭太は何故ルージュバックだけ乗り続けるのか「エージェント制度の寵児」と謳われる3年連続リーディング騎手の「責任」と「信念」
監修=永谷 研(美浦担当)
「強奪屋」「根無し草」「渡り鳥」など、そのスタイルが批判されることも多い戸崎騎手。だが、何故か今週のヴィクトリアマイル(G1)に出走するルージュバック(牝5歳、美浦・大竹正博厩舎)だけは、ずっと騎乗し続けている。戸崎騎手にとって数少ないお手馬の代表格といえる存在だ。
「(G1を)1つも取れていないというのが心残りですし、責任もある。僕自身がしっかり騎乗できれば、結果はついてくると思う」
ヴィクトリアマイルの共同会見で戸崎騎手はルージュバックについて、そう語った。ずっと乗ってきたからこそ言える言葉である一方、決して馬のせいにはしない戸崎騎手の真摯な人柄が表れた言葉でもあった。
今年のヴィクトリアマイルは期待された4歳勢の有力どころに故障馬や引退馬が多発したせいもあって、ミッキークイーンやレッツゴードンキといった5歳馬が中心視されている。
だが、彼女らが分け合った一昨年の牝馬クラシックにおいて、桜花賞とオークスで1番人気だったのは、戸崎騎手とルージュバック。だからこそ、主戦騎手は未だG1に手が届いていない相棒に対して、強い「思い入れ」と「責任」を感じているのだろう。
また、戸崎騎手にお手馬が生まれにくい原因として、あまり関西圏に遠征しないという点も挙げられる。
多くの騎手が有力なお手馬の”都合”に合わせてアウェーに遠征し、騎乗馬の確保に苦労している一方、戸崎騎手はお手馬の都合よりも「目先の勝利」を優先するケースが目立つ。だからこそ、お手馬に恵まれない代わりに、3年連続のリーディング騎手に輝いているのだろう。そのやり方には多くの批判も聞かれるが、何かを得る代わりに何かを捨てるというスタイルは、ある意味正しく結果も伴っている。
PICK UP
Ranking
23:30更新
JRA有馬記念(G1)「伝説の逃走劇」はキタサンブラックでも、ダイワスカーレットでもなく、あの馬!? 前走4馬身圧勝から狙うレジェンドの再現
JRA 武豊は信頼度抜群!? 一球入魂ならぬ「一鞍入魂」の信頼度は本当か。川田将雅、横山典弘などトップジョッキーにみる「1日1鞍」限定の“勝負駆け”を探る!
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?- 巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
- 【有馬記念】「使い分け」に一石投じた戸崎圭太が意地!ルメールキラーが3勝目で今年の屈辱もスッキリ?
- JRA 武豊「因縁」オーナーと5億円の復縁!? ワールドプレミア降板劇から突然の大物騎乗依頼、両者に交錯する「思惑」とは
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 今の競馬ファンは「ハズレ馬券」を投げ捨てない? 競馬場から姿を消した「敗者の断末魔」と感情のままに宙を舞い続けた「ハズレ馬券」の現在
- 東京競馬場に約20万人が殺到!? 朝6時からの大行列、怒号飛び交う陣取り合戦、そして…競馬が最も熱い時代、歴代最多入場者を記録した当時の記憶
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは















