
C.ルメール&M.デムーロの“同期”が「90連敗」の崖っぷち……最愛パートナーとの“復縁”で重賞初Vへ!
22日、福島競馬場ではヴィクトリアマイル(G1)の前哨戦、福島牝馬S(G3)が行われる。
『netkeiba.com』が公開している単勝予想オッズによると、ストーリア、クリノプレミアム、ウインピクシスあたりが上位人気の候補。出馬表に名を連ねた15頭のうち重賞勝ち馬はクリノプレミアムを含めて4頭いるが、その中で唯一2勝しているのがミスニューヨーク(牝6歳、栗東・杉山晴紀厩舎)である。
実績的にメンバーの中では頭一つ抜けているといってもいい存在だが、予想オッズを見ると、20日現在で6番人気の低評価。人気急落の理由として考えられるのが、近2走の京都牝馬S(G3)とダービー卿チャレンジT(G3)で9着と8着に敗れているのもあるだろう。
さらに実際には予想以上に人気を落とす可能性も否定できない。その要因となりそうなのが鞍上の交代である。
最愛パートナーとの“復縁”で重賞初Vへ!
ターコイズS(G3)での2連覇を含めて過去9戦で騎乗していたのはM.デムーロ騎手だった。年間100勝超えが当たり前だった全盛期の頃の勢いはないものの、今年も重賞で2勝するなど、大舞台ではたびたび勝負強さを発揮している。
そんなデムーロ騎手に替わってミスニューヨークに跨るのは26歳の加藤祥太騎手。ミスニューヨークとはデビュー戦からコンビを組み、デムーロ騎手に乗り替わるまでは15戦中14戦で手綱を取っていた、いわば最愛の元パートナーである。
このコンビでは4勝を挙げ、3歳秋のエリザベス女王杯(G1)に臨むなど、加藤騎手に対する陣営からの信頼も厚かった。ところが4歳夏の小倉日経オープン(OP)で1番人気を裏切ると、無念の降板。その後、ミスニューヨークは新たなパートナーとターコイズSを連覇するなどマイル路線で上位を賑わす存在となっていった。
デムーロ騎手に一度は渡したバトン。それを再び受け取った形の加藤騎手は、今年で騎手生活9年目を迎える中堅だ。実は加藤騎手が騎手免許を取得したのは、デムーロ騎手とC.ルメール騎手がJRAの通年ライセンスを取得したのと同じ15年。つまり、JRAでは“同期”と言っても差し支えないだろう。
正真正銘の同期だった鮫島克駿騎手には後れを取ったが、デビュー8戦目で初勝利を挙げると、1年目に30勝、2年目には35勝と着実に成長を遂げ、若手のホープとして期待は大きかった。
ところが、3年目に12勝に終わると、4年目以降は17勝→9勝→10勝→3勝と推移。そして昨年はついに5月に挙げた1勝に終わり、目下約11か月間勝利なしの90連敗中という大不振に陥っている。特に今年に入ってからは「0-0-0-32」で、掲示板を確保したのも1回だけという惨状だ。
まさにドン底状態の加藤騎手に訪れた久々の重賞騎乗機会は、前走のダービー卿CTが引退レースとも噂されたかつての相棒。1年8か月ぶりの復縁で、自身重賞初勝利を収めて、崖っぷち状態から抜け出すことができるか。福島牝馬Sはこの人馬に要注目だ。
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