JRA関東のベテランが「1年未勝利」の大苦戦…「俺のジョッキー人生は終わらない」の意地、3連単200万円超えの存在感

最下位人気の馬に騎乗することも多いものの、1年に何度か“穴を開ける”いぶし銀の騎乗を見せている武士沢友治騎手。ネットは一部のファンから「武士沢チャレンジ」なる言葉まで生まれ、いつ来るかわからない「大仕事」を待ち望んでいるファンも少なからずいるようだ。
そんなファンの声に応えるように、今年の4月には中山12R・4歳以上1勝クラスで11番人気のエターナルプライドに騎乗して殊勲の2着。複勝2340円の配当を記録し、3連複34万6100円、3連単にいたっては249万1960円という大波乱の立役者にもなっている。
今年も8番人気以下の馬を馬券内に導いている武士沢騎手。だが穴騎手としての面目躍如はできているものの、残念ながら今年の勝利はまだない。それどころかデビュー27年目を迎えた45歳の大ベテランは、昨年6月の3歳未勝利戦をステップで勝利したのを最後に、それから約1年近く勝ち星から見放されている。
先週の日曜東京2R・3歳未勝利戦は、2番人気ピックアップラインとコンビを組んだ武士沢騎手にとって、この長い連敗トンネルから脱出するチャンスが訪れた一戦だった。同馬は勝利こそはないものの、これまで2着1回3着1回4着2回と安定した成績を残していたパートナーだったからだ。
武士沢騎手にとっても昨年11月以来となる2番人気への騎乗とあって、期するところは大いにあっただろう。
無難なスタートを見せたピックアップラインは、武士沢騎手に促されるように前に出て果敢にハナに立つ。逃げ切り勝ちを狙ったものの、残り400mからムチが入り、外から来た3頭に交わされて4着。馬券圏内に残すこともできなかった。
「これで武士沢騎手は207連敗。昨年も200連敗以上を記録していますが、ここまで期間が空いているのは稀ですね。今年はソロフレーズで中山記念(G2、13着)、ダービー卿チャレンジT(G3、15着)と3年ぶりに重賞に騎乗する機会もあるなど騎手としては上り調子のようにも思えたのですが、勝利には繋がっていないです。過去にはトウショウナイトやマルターズアポジーとのコンビで重賞戦線を賑わせた騎手ですし、そろそろレースで勝って会心の笑顔を見せて欲しいところなのですが……」(競馬記者)
6年前に300勝達成を記念して『netkeiba.com』に掲載されたインタビューで武士沢騎手は、「ジョッキーを辞めようと思ったことはありますか?」との質問に、「毎週毎週、乗る馬がいるわけじゃないですか。だから、俺のジョッキー人生は終わらない」「結局、見切りをつけるのは自分だし、自分があきらめたらそこで終わりだからね。でも、今はまだあきらめてない。だから終わらない」と騎手としての心構えを明かしていた。
自分があきらめたらそこで終わりと語っていた武士沢騎手。人気薄の馬で2着、3着に入るのではなく、約1年ぶりの勝利を挙げて、「武士沢チャレンジ」を大成功させることができるだろうか。ベテランの騎乗を見守るファンに歓喜の声が上がる日を待ちたい。
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