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「勇気が足りなかった」動けなかった武豊と、動いた松山弘平。日本ダービー(G1)の明暗を分けた「経験値」

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「勇気が足りなかった」動けなかった武豊と、動いた松山弘平。日本ダービー(G1)の明暗を分けた「経験値」の画像1
武豊騎手 撮影:Ruriko.I

 28日、東京競馬場で開催された競馬の祭典・日本ダービー(G1)は、D.レーン騎手と4番人気タスティエーラ(牡3、美浦・堀宣行厩舎)のコンビが優勝。2020年に生まれた3歳世代7708頭の頂点へと上り詰めた。

 追い切りでは3週連続でタスティエーラに騎乗していたレーン騎手だが、実戦で跨ったのは今回が初めて。テン乗りでのダービー制覇は1954年ゴールデンウエーブに騎乗した岩下密政騎手以来、69年ぶりの快挙となった。

 一方、テン乗りでのダービー制覇に並々ならぬ意欲を燃やしていたのは、ダービー7勝目を狙った武豊騎手。ファントムシーフ(牡3、栗東・西村真幸厩舎)との初コンビで皐月賞(G1)3着からの逆襲を誓っていたが、中団追走から直線で伸びあぐねて8着に敗れた。

 レース後、武騎手は「スタートは速くなかったです」とコメント。その上で「ポジションを上げていけたのですが、結果的にはもっと行くべきだったかもしれず、勇気が足りなかったかもしれません」と話し、道中でやや消極的になったことも敗因の一つに挙げた。

「1000m通過タイムの60秒4は、シャフリヤールが勝った2年前とほぼ同じ(60秒3)。ただ、ハナを切ったパクスオトマニカが2番手以下をやや引き離していたため、近年のダービーの中では稀に見るスローペースになりました。好位グループの馬は、かなりゆったりしたペースで進めることができたはずです。

こうなると、いくら直線が長い東京といえども、差し馬にとっては厳しくなりました。ファントムシーフも切れるタイプの馬ではないだけに、4角9番手からではこの結果(8着)も致し方なしといったところでしょう。結果論になりますが、武騎手もコメントした通り、(向正面で)もっと位置取りを押し上げていくべきだったと思います」(競馬誌ライター)

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松山弘平騎手 撮影:Ruriko.I

 一方、「勇気が足りなかった」と悔いた武騎手に対し、向正面で勇気を振り絞ったのが6番人気ハーツコンチェルト(牡3、美浦・武井亮厩舎)に騎乗していた松山弘平騎手だ。

日本ダービー(G1)の明暗を分けた「経験値」

「スタートは少し出られないところがあり、後ろからになりました」

 武騎手と同じく松山騎手もまたスタートで位置を取れず、最初のコーナーは何と16番手で通過していた。ところが「道中でポジションを良いリズムのまま上げていけて、リカバリーはできました」と振り返ったように、向正面で徐々に進出。3コーナーまでにソールオリエンスらと並ぶ6番手まで浮上していた。

「道中で外々を回った分、最後は伸びきれませんでしたが、それでも2着ソールオリエンスとはハナ差。さらに内をすくったベラジオオペラとの3着争いをハナ差で制しました。

振り返れば、ハーツコンチェルトは昨年9月の2歳新馬戦でも向正面で捲っていき、最後は8馬身差の完勝を収めています。その後は前走の青葉賞(G2)で2着するまで不本意な競馬が続いていましたが、いい時も悪い時も鞍上にいたのは松山騎手でした。勇気ある決断にはデビュー戦の成功体験もあったのでしょう」(同)

 スタートでともにやや後手を踏んだファントムシーフとハーツコンチェルト。向正面で武騎手と松山騎手の2人が下した決断の裏には、テン乗りか、そうでなかったかの差もあったのかもしれない。

GJ 編集部

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