GJ > 競馬ニュース > 日本ダービー「69年ぶり」テン乗り制覇の裏で涙をのんだ前任騎手…「この馬の能力を出せず申し訳ありません」ドン詰まり不完全燃焼のリベンジへ
NEW

日本ダービー「69年ぶり」テン乗り制覇の裏で涙をのんだ前任騎手…「この馬の能力を出せず申し訳ありません」ドン詰まり不完全燃焼のリベンジへ

【この記事のキーワード】, ,
日本ダービー「69年ぶり」テン乗り制覇の裏で涙をのんだ前任騎手…「この馬の能力を出せず申し訳ありません」ドン詰まり不完全燃焼のリベンジへの画像1
松山弘平騎手 撮影:Ruriko.I

 先月28日の日本ダービー(G1)は、好位4番手から力強く抜け出したタスティエーラが優勝。手綱を取ったD.レーン騎手は69年ぶりとなるテン乗りでのダービー制覇をやってのけた。

 テン乗りの馬が苦戦していた過去のジンクスについて、オーストラリアの名手は「全く聞いたことがなかった。もし知っていてもジンクスは信じないし、気にしなかったですね」と、さらりと言ってのけた。このコンビが再び見られる日を楽しみに待ちたいところだ。

 その一方で、悔しい思いをしたのがタスティエーラの前任を務めていた松山弘平騎手であることは想像に難くない。

 初騎乗となった弥生賞ディープインパクト記念(G2)で1着に導くと、皐月賞(G1)でもあと一歩の2着。手綱を取った2戦でともに人気を上回る結果を残したのだが、外国人騎手を重用する堀宣行厩舎の管理馬ということもあってか、レーン騎手に乗り替わりとなってしまった。

 ただ松山騎手もダービーにはデビュー戦からコンビを組み続けているハーツコンチェルトと参戦。スローペースを察知して向正面でポジションを上げ、最後の直線でも差を詰め、クビ+ハナ差の3着に善戦した。力があるところは示したものの、レース後には「悔しい気持ちでいっぱいです」と話している。

「スタートが出負け気味だったハーツコンチェルトの好走には、松山騎手の好判断も大きかったと思います。

ただ、優勝したタスティエーラは、自身が前走で騎乗していただけに、もしコンビを継続していたらダービージョッキーの称号を手にしていたかもしれません。松山騎手の胸中は複雑だったでしょうね」(競馬誌ライター)

日本ダービー「69年ぶり」テン乗り制覇の裏で涙をのんだ前任騎手…「この馬の能力を出せず申し訳ありません」ドン詰まり不完全燃焼のリベンジへの画像2
マリアエレーナ 撮影:Ruriko.I

 とはいえ、松山騎手ほどの一流ジョッキーであればすでに気持ちを切り替えていることだろう。3日、阪神競馬場で開催される鳴尾記念(G3)には紅一点のマリアエレーナ(牝5歳、栗東・吉田直弘厩舎)とのコンビで挑む。

 同馬とはこれまで7戦3勝。昨夏には小倉記念(G3)を5馬身差で圧勝したように、好相性と見て間違いないだろう。

 ただ、2番人気で挑んだ今年3月の金鯱賞(G2)では、最後の直線で前が壁になるなど進路を失ってしまい8着。レース後には松山騎手が「この馬の能力を出せず申し訳ありませんでした」と謝罪のコメントまで残している。

 そんな背景があるだけに、再コンビが叶った今回はリベンジにかける意気込みが強いに違いない。

「大阪杯(G1)のマリアエレーナは陣営が『負ける気がしない』と強気な発言をしていたことでも話題を集めましたが、5着に敗れてしまいました。好スタートを切ったものの、すぐに中団まで下げてしまったのが惜しまれます。このときコンビを組んでいた浜中俊騎手の騎乗に関しては、元JRA騎手の安藤勝己氏もTwitterで『勿体なかったのはマリアエレーナ』など苦言を呈していました。

それから2ヶ月ぶりの実戦になるマリアエレーナですが、最終追い切りを終えた後に陣営は『順調にきている』『時計的にも問題ない』と話すなど、今回も強気の姿勢でいるようです」(同)

 乗り替わりで勝たれてしまったダービー、そしてドン詰まりで不完全燃焼に終わってしまった金鯱賞の鬱憤を晴らすような騎乗を松山騎手に期待したいところだ。

GJ 編集部

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

真剣勝負の真実に切り込むニュースサイト「GJ」

Twitter:@GJ_koushiki

Instagram:@goraku.horse.racing0505

日本ダービー「69年ぶり」テン乗り制覇の裏で涙をのんだ前任騎手…「この馬の能力を出せず申し訳ありません」ドン詰まり不完全燃焼のリベンジへのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛