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「久しぶりの競馬で…」30日間騎乗停止明けの18歳「強行」騎乗!? 1番人気で“疑惑”の最下位…函館最高配当演出後「負傷」で乗り替わり発表

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「久しぶりの競馬で…」30日間騎乗停止明けの18歳「強行」騎乗!?  1番人気で疑惑の最下位…函館最高配当演出後「負傷」で乗り替わり発表の画像1
撮影:Ruriko.I

 18日、函館競馬場で行われた8R・3歳以上1勝クラス(芝1200m)は、8番人気プルスウルトラ(牡5、美浦・手塚貴久厩舎)が勝利。2着に15番人気ハイライフ、3着に12番人気フィルムスコアが飛び込んだことで歴史に残る大波乱となった。

 プルスウルトラを勝利に導き立役者となった嶋田純次騎手は、レース後に三連単619万6220円が函館における史上最高配当だったことを知り「ホントですか!?」と笑顔。毎年の夏に大規模な花火大会が行われることで有名な函館だが、まさに一足早い“大花火”となった。

 その一方、不本意な形で歴史的大波乱の要因となってしまったのが、1番人気のアシャカタカに騎乗していたルーキーの小林美駒騎手だ。

 

30日間の騎乗停止となった女性ジョッキーの1人

 

 小林美騎手といえば、先月スマートフォンの不適切使用により、今村聖奈騎手や永島まなみ騎手らと共に30日間の騎乗停止となった女性ジョッキーの1人。他の騎手たちと同じく今週から復帰となった中、1番人気馬と挑んだこのレースは自身2勝目の大きなチャンスだったが、アシャカタカがゲート内で暴れたための外枠発走という不運もあった。

 結果は16頭中の16着という最下位。レース直後は暴れたアシャカタカの精神面や、外枠発走になったことが主な敗因と考えられていたが、その後のJRAの発表で状況が変化したようだ。

「JRAから後の騎乗予定が他の騎手に乗り替わることが発表された通り、このレースで小林美騎手が負傷してしまったようです。アシャカタカがゲート内で暴れた際に振り落とされるような感じだったので、おそらくはその際にケガしてしまったのではないかと。

昨日、30日間の騎乗停止から久々にレースで騎乗した際、『久しぶりの競馬で体がなまっていた』と話していたので少し心配していましたが、せっかく復帰したのにこのような形で乗り替わりになってしまったことは残念です」(競馬記者)

 

負傷を押してレースに参加した結果、1番人気最下位は本当か?

 

 ただ、レース後に一部のファンが納得できなかったのは、仮にアシャカタカがゲート内で暴れた際に負傷したとすれば、小林美騎手がケガを押してレースに参加していた可能性があることだ。

 無論、小林美騎手に限らず、ジョッキーがいつも万全な状態で騎乗しているわけではない。その辺りは“暗黙の了解”のような部分もあるが、大なり小なり身体的な不調を抱えながら騎乗している騎手も少なくない。

 しかし、それは自身のポテンシャルに大きな影響がない場合だ。結果だけを見れば、今回のアシャカタカは1番人気馬であり、馬券圏内どころか最下位に敗れてしまった。応援していたファンが納得できないのも仕方ないかもしれない。

「JRAの公式発表では『負傷』とだけ記載されているので、詳しいケガの具合はわかりません。もちろん、仮にレース前に負傷したのであれば、大事を取って乗り替わる選択肢もあったと思います。騎乗できるかできないかは自己判断によるところが大きいので、難しい問題ではないでしょうか。

結果は残念でしたが、少なくともレースを見ている限りは、特に負傷の影響を感じさせない騎乗だったと思います。

アスリートなどがケガをした際、試合中はアドレナリンが出ているため、あまり痛みを感じないそうです。どちからといえば、試合後など落ち着いた時に急に痛みが出るとか。負傷で乗り替わりになってしまった小林美騎手も、騎乗不可を判断するほどの痛みが出たのはレース後のことかもしれません」(同)

 

寛容な気持ちで活躍を見守る姿勢が求められている

 

 30日間という長い騎乗停止から戻ってきた今週、『日刊スポーツ』の取材に「たくさんの依頼をいただきました。結果を残せるようにしていきたいです」と改めて意気込みを語っていた小林美騎手は、今年3月にデビューしたばかりの18歳の新人女性騎手だ。

 デビューして間もなく異例の長期騎乗停止処分となり、自分の名前が不本意な形で全国の競馬ファンに知られるところとなった。今週から待望の騎乗再開となったが、先輩の今村騎手や古川奈騎手らが次々と復帰後初勝利を飾る一方、少しでも巻き返したいと思うのは当然で、ましてやアシャカタカは自分に騎手1勝目をプレゼントしてくれた馬である。

「やっぱり馬に乗るのは楽しい。これからも頑張ります」

 前日に久々のレースを終えて、そう語っていた小林美騎手。彼女のジョッキー人生はまだ始まったばかりで、いきなり大きな“逆風”に晒されている。今はやることなすことに様々な意見が集まっているが、しっかりと“罰”を受けて帰ってきた。

 まずは先入観をリセットし、寛容な気持ちで新人騎手の活躍を見守る姿勢が求められているのではないだろうか。

GJ 編集部

GJ 編集部

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