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「順調から一転」宝塚記念(G1)イクイノックスに黄色信号!? 獣医が緊急出動…ジオグリフの鞍上遅延の真相と、日本ダービー後に流れた噂とは

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「順調から一転」宝塚記念(G1)イクイノックスに黄色信号!? 獣医が緊急出動…ジオグリフの鞍上遅延の真相と、日本ダービー後に流れた噂とはの画像1
イクイノックス 撮影:Ruriko.I

 春競馬を締めくくるグランプリ・宝塚記念(G1)だが、今年の注目は何と言っても昨年の年度代表馬であり、今春のロンジンワールドベストレースホースランキングで世界No.1の称号を獲得したイクイノックス(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)だろう。

 昨春こそ皐月賞(G1)と日本ダービー(G1)で連続2着と詰めの甘さが目立ったが、秋に本格化。天皇賞・秋(G1)で古馬を蹴散らすと、年末の有馬記念(G1)も制し、ジオグリフやドウデュースといった同世代のクラシックホースを逆転して最優秀3歳牡馬、そして年度代表馬の座に就いた。

 そんな新王者がさらなる真価を示したのが、前走のドバイシーマクラシック(G1)だ。

 これまでとは一転して、道中から果敢にハナに立ったイクイノックスは、そのまま後続を完封。日本のシャフリヤール、ウインマリリンといったG1馬を寄せ付けなかっただけでなく、愛ダービー馬ウエストオーバー、ブリーダーズCターフ(G1)の覇者レベルスロマンスら世界の強豪を相手に3馬身半差のレコード勝ちだったのだから、世界がNo.1に認めるのも当然だったに違いない。

 これまでの経緯、そしてG1馬8頭が集った宝塚記念とはいえ、複数G1を勝っているのがイクイノックスのみという事実を鑑みれば、ライバルたちがこの大本命馬を負かすのは困難を極めるだろう。前日段階で単勝1.3倍という圧倒的な支持が示す通り、今年のグランプリは宝塚記念ならぬ“イクイノックス記念”である。

 だが、それは言うまでもなくイクイノックスが「万全」であることが条件だ。「実は、ちょっと不穏な空気になってきました」とここに来て驚きの報告を上げたのは、栗東にいた記者である。

「順調から一転」イクイノックスに黄色信号!?

「イクイノックスの状態について、木村調教師は(共同会見の席で)『トラブルなく順調に来ています』と笑顔でしたが、あくまで『表面上は』ということかもしれません。

というのも、どうもドバイ帰りのダメージを回復するのに時間が掛かったようで、今回は何とか間に合ったという印象。美浦の坂路の改修工事などの関係で早めの栗東入りは予定通りでしたが、慣れない環境だからか、最初はこの馬には珍しく神経質な面を見せ、わざわざノーザンファームしがらきから獣医を呼び寄せたくらいです。

そんな影響もあってか、栗東のCウッドで行われた1週前追い切りは障害馬(ブレッシングレイン)に手を焼く始末……。結果的にはクビ差先着と格好はつけましたが、手応えが怪しいと見るや、C.ルメール騎手がかなり内を回らせて差を詰めての結果です。正直、唸るような手応えだった昨年の有馬記念の時と比べると、やや見劣りしてしまいますね。

昨年も東京スポーツ杯2歳S(G2)から皐月賞(G1)へ直行と、異例の長間隔ローテーションが話題を呼んだイクイノックスですが、レース間隔を大きく空けながら使われているのは本馬の体質の問題があるからです。

この春は初の海外遠征から、今度は初の関西遠征。もちろん地力は断トツの存在ですが、下馬評ほどの楽勝ムードとはいかないと思いますよ」(競馬記者)

 記者曰く、そんな水面下の内情が表に出たのが、同厩「ジオグリフの鞍上問題」だという。

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ジオグリフ 撮影:Ruriko.I

 今週、なかなかジョッキーが決まらないことで注目を集めたジオグリフだが、木曜の出馬発表があった段階で若手の岩田望来騎手が騎乗することが判明。晴れて、宝塚記念に出走する馬と騎手が確定した。

 では何故、ジオグリフの鞍上がなかなか決まらなかったのか。実は、場合によっては「ルメール騎手が騎乗する可能性があったから」だという。つまり裏を返せば、それだけイクイノックスの状態が不安定だったということになる。

「こちらは自分が現地にいなかったので“噂”程度の話ですが、今年の日本ダービーでも似たようなことがありました。

日本ダービーでイクイノックスと同じ木村厩舎のスキルヴィングに騎乗したルメール騎手ですが、同厩のノッキングポイントの鞍上がなかなか発表されないことがありました。結果的に北村宏司騎手に決まりましたが、約5年も重賞を勝っていないジョッキーという驚きの抜擢……。

その上で、レース後にスキルヴィングがあんなこと(急性心不全)になってしまったこともあって、スキルヴィングの状態次第では『ノッキングポイントにルメール騎手が乗る可能性もあったのでは』と、まことしやかに囁かれたというわけです」(同)

 記者曰く、あくまで噂とのことだが、木村厩舎とルメール騎手、そしてこの4頭がすべてノーザンファーム系の一口馬主クラブの所属馬と、“キャスト”とシチュエーションは一致している。

 無論、記者もイクイノックスにスキルヴィングのような不幸が起こると言っているわけではないし、あってはならないことだ。だが、少なくともイクイノックスの状態面は100点満点というわけではなさそうである。

 近年でもゴールドシップやキタサンブラックなど、大本命馬がまさかの結果に終わることも珍しくない“魔の宝塚記念”だけに、イクイノックスも一筋縄では行かないのかもしれない。

GJ 編集部

GJ 編集部

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