今村聖奈「時の人」から1年。馬質急降下でチグハグ騎乗連発…ノーザンファームと「丸2か月疎遠」で試練の時

8日の福島3R・3歳未勝利戦は、1番人気のベリーベリーベリー(牝3歳、美浦・鈴木伸尋厩舎)が優勝。騎乗したルーキーの小林美駒騎手は嬉しいJRA通算2勝目をマークした。
この春は若手騎手によるスマートフォンの不適切使用が大きなニュースになったが、これで30日間の騎乗停止処分を受けた6人全員が復帰後に勝利。復帰から間もなく1か月が経過するが、ようやく再スタート地点に立ったともいえるだろう。
この日は他にも古川奈穂騎手も函館で2勝を挙げる活躍。失った信頼を取り戻すべく、若手6人が切磋琢磨する姿を見せている。

だが小林美騎手と古川奈騎手の2人が勝利した一方で、やや精彩を欠く結果に終わったのが2年目の今村聖奈騎手だ。
復帰後はすでに2勝を挙げているものの、騎乗停止前に比べると今村騎手の騎乗馬は明らかにその質を下げている。参考までに今村騎手の今年に入ってからの月別平均人気順を調べたところ、やはり騎乗停止を挟んで馬質は下がっていることが分かった。
【今村騎手騎乗馬の月別平均人気順、2023年】
1月 6.0人気
2月 6.0人気
3月 6.9人気
4月 7.4人気
5月 6.8人気
6月 8.0人気
7月 10.4人気(8日のレースも含む)
「今年は1月に7勝を挙げるロケットスタートを切った今村騎手。2月にかけて上位人気馬でレースに臨む機会も多くありました。しかし、実際は2月から5月にかけては調子があまり良くなく、それと比例するように馬質も右肩下がりの傾向を示していました。5月に入ってようやく盛り返す気配を見せましたが、そこで発覚したのが例のスマホ不適切使用問題でした。
発覚する直前には新潟大賞典(G3)で重賞ウイナーのブラヴァスに騎乗するなど、減量特典がないレースでも積極的にチャンスを与えられていました。特にエージェントの小原靖博氏の存在もあって、ノーザンファーム生産馬にも、ほぼ毎週のように騎乗していたのが大きかったです。ところが、謹慎後はノーザンファーム生産馬には一度も騎乗しておらず、丸2か月間疎遠状態にあります」(競馬誌ライター)
孤立無援とは言わないが、以前ほどのチャンスをもらえなくなった今村騎手。焦りもあるのか、小林美騎手と古川奈騎手がそろって勝利を挙げた8日は、チグハグな騎乗も目立った。
この日は中京で6鞍に騎乗。しかしパートナーを務めた馬はそろって近走苦戦続きで、最終オッズも2桁人気のほぼノーチャンスのラインナップだった。
そんな時こそ、今村騎手が得意とするスタートを決めて前から競馬をしたいところ。しかし、6R、7R、そしてメイン11RのマレーシアC(3勝クラス)では、ゲートで後手を踏み、位置取りにひと苦労……。
それでも最終12Rは、再び出遅れたものの直線一気の競馬でこの日の最高の6着。いい流れを作った。
明日9日は、前走2秒以上離されて敗れた馬ばかり。しかも、乗り鞍は3鞍だけだ。馬質の低下に加えて、騎乗数まで減少するようなら、いよいよ試練の時といえるかもしれない。
ちょうど1年前は、重賞初騎乗のCBC賞(G3)を制し、各メディアにも引っ張りだこ状態で、一躍時の人となった今村騎手。ここから這い上がっていく姿をファンは見守っている。
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