
JRA「20勝馬」はハイセイコー、タケホープも退けるオープン大将!? 有馬記念でトウショウボーイ、テンポイントを相手に善戦【東大式必勝馬券予想】
23日(日)はサマーマイルシリーズ第2戦「中京記念」。
中京夏の掉尾を飾る伝統のレースだが、開催の中京競馬場、実は一部を除きJRAではなく「名古屋競馬株式会社」という法人の持ち物。設立当時の中部財界の事情らしいが、名鉄の駅から歩いていると空き地や駐車場に、その旨を書いた看板を見かけるのが証拠だ。
面白いのは法人名で馬主登録しており、名古屋競馬を縮めた「メイケイ」が冠名。(同様に名古屋駅を地元ではメイエキと呼ぶ)。もうお気づきだろうが重賞6勝のアイドルホース、メイケイエール(牝5歳)もその1頭。株主は孝行馬が稼ぐ臨時収入にウハウハだろう。
2020年に当の中京記念を18頭立て18番人気で勝利、単勝163倍の大番狂わせを演じたメイケイダイハードも持ち馬で1着賞金3900万円は会社の懐に!? なんだか自作自演っぽい微妙なオモシロ逸話である。
そんな中京記念も第71回を数えるが、思い出の馬を1頭挙げるとすれば1974年優勝のヤマブキオーだ。
通算47戦20勝。まさに「無事是名馬」のお手本で、20勝はJRAになってからの最多勝利記録(国内平地・ハクチカラとタイ)である。彼はクラシックレースには縁がなかったが、明けて4歳(現表記、以下同)、この中京記念で1番人気にこたえ重賞初制覇。
そして、最も存在感を占め示したのが同年11月の「オープン」。当時は超一流馬のために比較的軽い別定重量で出走できる平場のオープン競走が組まれていたのだ。件のレースも何と皐月賞馬で国民的アイドルのハイセイコーと、そのライバルでダービー馬のタケホープが有馬記念前のひと叩き、前年の有馬記念馬ストロングエイトまで参戦してきた。
関西地区にまで生中継され大注目の中、ヤマブキオーは怪物ハイセイコーに2馬身差をつけ勝ってしまう!
「オープン大将」の異名をもらったヤマブキオーは、その後も活躍。6歳の有馬記念ではあのトウショウボーイ、テンポイントを相手に4着入着、8歳の3月のオープンでG1級馬ニシキエース、メイワキミコを退け最後の勝利を収めたものの、さすがに同年の有馬記念(1着カネミノブ)ではグリーングラス、サクラショウリらを遠目に最下位でゴール、そのまま引退となった。時代の寵児たちと相まみえながら20度のウイナーズサークルは幸せな人生、いや馬生だったろう。
ここらで「東大馬券王の大よそー」に移ろう。
2012年以降夏のマイル戦になってからは一流馬の参戦はなく、“重賞勝ちは中京記念が最初で最後”のオンパレード。正直「猛暑も走って稼がにゃ馬主に怒られる」辛い馬たちの戦いという印象。
ここは東大式鉄則で競馬界の格言でもある「夏は牝馬!」に従い、4歳牝馬ルージュスティリアを本命に推す。前走はG1ヴィクトリアマイルで10着だが、1着ソングラインに0.7秒差は健闘の部類。左回りの新潟で新馬勝ち、中京1600mも2戦2勝。素質もコース適性も文句なし! ディープインパクト産駒の底力を見せるか。
相手も同じ4歳牝馬でG2勝ちのあるサプライムアンセム、牡馬だがマイルのアーリントンC(G3)勝ち、重賞3着以内が6度もあるホウオウアマゾンに絞ろう。
NHKマイルC(G1)勝ちのダノンスコーピオンは最近2桁着順続き、米子Sを勝ちサマーマイル王狙いのメイショウシンタケは生涯一度も連勝がない。尾張の夏の酷暑も彼らにはこたえるだろう。
一発があるとすれば全4勝が全て中京の5歳牝馬、ディヴィーナか。私は見事当てて、山本屋のアツアツ味噌煮込みうどんを食らい、No.1サウナ・ウエルビー栄で汗をかき、名古屋の猛暑を楽しんで帰ることにしよう。
お陰様で函館記念はズバリ的中! 予言通り新幹線グリーン車で帰ってきたぜ!!
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