「22馬身差」の衝撃与えたセーブザラストダンスが愛オークス勝利! 避けられない鞍上問題…オーギュストロダンと凱旋門賞で対決も?
日本時間の22日深夜、アイルランドのカラ競馬場で行われたアイルランドオークス(愛G1)は、断然の1番人気に応えセーブザラストダンス(牝3、愛・A.オブライエン厩舎)が2着のブルーストッキング(牝3、英)に半馬身差で勝利した。
馬群の中団に付けたセーブザラストダンスは、最後の直線で先に抜け出した2頭を捕らえにかかるが、なかなか差が縮まらずに苦しい位置取り。万事休すかと思われたものの、残り1ハロン辺りで外に出されると目の覚めるような豪脚を発揮。一完歩ごとに前との差を詰め、ゴール寸前で差し切ってみせた。
22馬身差の衝撃
本馬の父は世界的大種牡馬ガリレオ。凱旋門賞(仏G1)でも相性の良さを見せる父のタフさが、敗色濃厚に映る逆境を跳ね返す後推しをしてくれたのかもしれない。
2走前のチェシャーオークス(愛L)で2着馬に22馬身差の衝撃を与えたが、前走のイギリスオークス(英G1)では、ソウルシスターの前に惜敗の2着。今後はライバルへのリベンジも視野に入るだろう。同世代には、今年のフランス牝馬二冠馬ブルーローズセンもおり、欧州世代最強牝馬たちが新たなステージで競い合うことになるのが楽しみだ。
陣営の嬉しい悲鳴
管理するオブライエン調教師とR.ムーア騎手のコンビは、今年のアイルランドダービー(愛G1)とオークスをW制覇。しかし、セーブザラストダンスがアイルランドオークスに勝利したことで1つ問題が発生する。今年の英・愛ダービーを勝利した“ディープインパクトのラストクロップ最強馬”オーギュストロダンの主戦騎手もムーア騎手である。仮にこの2頭が凱旋門賞で激突することがあれば、鞍上問題も避けられないか。
現在ブックメーカーの想定オッズはオーギュストロダンが優勢だが、この勝利でセーブザラストダンスの評価も上がるだろう。もちろん、レースも楽しみだが世界の名手がどちらの馬に騎乗するのか、この点も非常に興味深い。逆にムーア騎手が選ばなかった馬に誰が騎乗するのかも注目だ。
ソウルシスターとのオークス馬対決や秋の大一番に繋がるレースなど、まだまだ選択肢が多数用意されている海外競馬に益々目が離せない。
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