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古川奈穂「交流重賞初騎乗」のチャンスわずか1日で霧散…近親に「米国年度代表馬」を持つお手馬から乗り替わり

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古川奈穂騎手

 古川奈穂騎手とのコンビで17日のブリーダーズゴールドC(G3)に参戦が報じられていたグランスラムアスク(牝4歳、栗東・矢作芳人厩舎)だが、鞍上が坂井瑠星騎手に変更となったことが分かった。

 同馬は古川奈騎手がキャリア21戦中16戦で手綱を取っているお手馬の1頭。しぶとい粘り込みを武器にしており、古川奈騎手とのコンビでは3勝を挙げていることから、息も合っているペアだとみていいだろう。

 グランスラムアスクは今年5月にオープン入りを果たすと、先月30日のクイーンS(G3)に挑戦。ここは古川奈騎手のJRA重賞初騎乗ということでも話題を集めたが、レースでは得意戦法の逃げに持ち込むことができず、14頭立てのシンガリ14着という厳しい結果に終わった。

 初重賞にはね返される形となった古川奈騎手はレース後、「ゲートは出たがこの相手で楽に行けなかった。溜めようと切り替えたが、最後はバテてしまった」と悔しい胸の内を語っている。

「先手を奪えずに中団付近から競馬を進めると、道中も外々を走らされるなど、終始チグハグなレース内容になってしまいました。ワンターンの左回りで結果を出している馬だけに、コーナー4つの右回りが向かなかったかもしれません。

ただ同馬は12番人気の低評価だっただけに、この結果もある程度は仕方なかったのではないでしょうか。初の重賞チャレンジだった人馬にはいい経験になったと思います」(競馬誌ライター)

「交流重賞初騎乗」のチャンスわずか1日で霧散…

 そんなグランスラムアスクだが、ブリーダーズGCに登録していることが判明したことには、少々驚かされた。なぜなら同レースの出走予定馬が発表されたのは、クイーンSのレース終了からわずか数時間後のことだったからである。

 そして今月3日、古川奈騎手が騎乗予定であることもJRAから発表された。同騎手が地方交流重賞に騎乗するのはこれが初になることから、各メディアを賑わすこととなったのも当然だろう。

 コンビ継続で交流重賞挑戦が決まったことを受けて、SNSやネットの掲示板などにも「ぜひクイーンSのリベンジを」「門別まで応援しに行きます」「次こそハナを奪って逃げ切ってほしい」などとファンから期待の声が寄せられていた。

 だが先述の通り、翌4日にグランスラムアスクの鞍上が坂井騎手に変更となったことが発表される。古川奈騎手は交流重賞初騎乗のチャンスがわずか1日で霧散することとなった。

「グランスラムアスクはブリーダーズGCが初ダートとなるだけに、クイーンSのようにハナを奪えず砂を被る競馬となればそれだけで命取りになりかねません。前回の轍を踏まないようにするためにも、師匠である矢作調教師が鞍上強化を図ったのかもしれませんね」(同)

 なおキャリア22戦目にして初のダート参戦となるグランスラムアスクだが、父ディープインパクトの産駒は圧倒的に芝向きであるものの、実は本馬の近親には米国でG1・4勝を挙げ、2000年のエクリプス賞・年度代表馬にも選出されたティズナウがいる。

 砂の適性は未知数ではあるが、一族にダートの超大物がいるだけに、先手を取って自分の形に持ち込むことができれば一変もあるかもしれない。またゆくゆくは古川奈騎手との再コンビにも期待したいところだ。

GJ 編集部

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