
【京成杯オータムH(G3)予想】「中山専用機」インダストリアの買い時はココ! トップナイフ、ノッキングポイントに心揺らぐも…やっぱり3歳世代は疑ってナンボ
今週末の日曜中山メインは、秋のマイル戦線を占う重要なステップの京成杯オータムH(G3)が行われる。9月上旬という時期もあって、これといった大物が出てこない傾向にあるレース。マイルCS(G1)で頼りになるのは、G1級の大物が出走してくる富士Sや毎日王冠、スワンSなどのG2に出てくる組だろう。
余談ではあるが、おじさん世代としては京成杯より京王杯の方がしっくりくるレースでもある。確認してみると京成杯AHに改称となったのは1998年から(優勝馬シンコウスプレンダ)らしい。
ちょうどその頃は競馬を色々と覚え始めた時期で、サクラチトセオー(94年)やドージマムテキ(95年)にクラウンシチー(96年)ときてクロカミ(97年)かあ。いやあ、あの頃はまだ若かったなあ……。
とまあそんなどうでもいい昔話はさておき、本題の予想に入りたい。過去の勝ち馬の名前を見ていると、やはり共通するのはG1をその後に勝つような大物の名前が見当たらないことだ。
今年の出走メンバーを見渡してみても、「帯に短し襷に長し」といった感じで、実績的にリードしているのも昨年のマイルCSで4着のソウルラッシュくらいか。
ただ、この馬も肝心なところでワンパンチ足りないレースをしている上に、トップハンデの59キロを背負わされるのは割引材料。コンビで4連勝した浜中俊騎手から松山弘平騎手に乗り替わったはいいが、いまだに勝利を手にしていない。個人的にも、この乗り替わりが正解だったとは言い難いと感じている。
一応、中山の芝1600mに関しては2戦2勝と好相性の舞台。松山騎手にはセントウルS(G2)のロンドンプランに乗って欲しかったが、このメンバー相手なら不甲斐ない競馬はしないはずだ。

「中山専用機」インダストリアの買い時はココ!
というわけで心情的にはソウルラッシュを応援したいのだが、「◎」にはインダストリアを指名する。先述したように京成杯AHは、先を見据えた馬ではなく、ここでしか買えないようなタイプを狙うのがベターだ。
しかも中山は4戦3勝と滅法得意。マイルに限れば3戦全勝と負けなしなのだ。裏を返せば、年内最後の中山マイル重賞がこのレースであり、仮にインダストリアが勝ったところで、この後はおそらく出番がない。陣営の本音はどうか分からないが、本馬にとってはむしろこれが最大目標のようなもの。
中間の追い切りも好タイムを連発して鞍上にもC.ルメール騎手を起用した。ここで勝たなきゃどこで勝つというほどの舞台なら迷わずコレ。
相手に面白そうなのは、菅原明良騎手が騎乗するトーセンローリエ。新潟記念(G3)で10番人気のインプレスを3着に持ってきた手腕はさすがと唸らされた。51キロの軽ハンデに恵まれたグラニットも気になるが、菅原効果に期待してこちらを抜擢する。
心配なのは菅原君が典型的なサウスポーということだ。新潟や東京でちょくちょく穴馬を持ってくるクセモノなのだが、右回りになると成績も急降下。それを承知で狙ってみたのは、そろそろ克服してくれないかという期待の意味を込めて。幸いトーセンローリエの方は、鞍上と違って中山マイルのアネモネS(L)勝ちの実績が推しポイントだ。
単穴は個人的に推している先述のソウルラッシュにするとして、後は「△」以下で色気を出してみたい。
ウイングレイテストは先行力こそあっても切れる脚がないため、ディープインパクト産駒のラインベックを無難に押さえておく。特注は津村明秀騎手が乗るミッキーブリランテでどうだろう。
とにかく最近の津村騎手は、詰めの甘かったかつてと別人のように勝負強い競馬が目立っている。デビュー前から騎乗技術については抜けた存在だったが、勝利に懸ける執念の足りなさもあって、もうひとつ覚醒し切れないのが残念だった。
しかし、本人も思うところがあったのだろう。以前に比べて勝率も上がり、頼れる騎手として成長が見られているだけに、一発を狙って来ると期待してみたい。7歳馬で人気はなさそうだが昨年の2着馬でもある。乗り方次第で激走しても不思議ではない。
世代レベルの怪しかった3歳馬は、札幌記念(G2)でトップナイフが2着、新潟記念をノッキングポイントが優勝と意外な健闘を見せ始めた。セントウルSに出走するメンバーの成績も気になるものの、まだまだ疑ってナンボという考えに変わりはない。
■黒井の買い目
◎インダストリア
○トーセンローリエ
▲ソウルラッシュ
△ラインベック
★ミッキーブリランテ
◎から印の馬に馬連4点と、3連複流しで6点の計10点!!!
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